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唯斗「母さんが帰ってくるんだ」
重そうに口を開いた兄ちゃんはゆっくりそう言った。
唯香「え…？」
姉ちゃんも目を見開いている。
俺は手足の震えが止まらなくなる。
カタカタ、と震える手を抑えていると、怜がそっと手を添えた。
怜「大丈夫、怖くないから」
俺はメンバーにも未だに言えていない、思い出したくもない過去がある。
時を遡って、俺が小学生の頃。
この頃から童顔で髪も長めだった。
そのせいか、女の子に見られることもタジタジ。
でも母は、大きな会社の社長。
おかげでよくおこられていた。
母「もっと男らしくしなさい」
母「男なんだから泣かないの」
男なんだから、と何回言われたか分からない。
そこからどんどん母からの暴力はひどくなっていった。
俺の分のご飯がないなんて日常茶飯事、ひどい時は3食食えない日もあった。
でも、兄ちゃん達がおにぎりを作ってくれていたから耐えられていた。
そんな母がアメリカから帰国？？
『ど、どうしよっ…』
唯斗「あああ、まだ大丈夫」
兄ちゃんが俺を宥めるように笑った。
麗奈「どういうこと？」
麗奈と俺は顔を見合わせてキョトン、とした。
唯斗「母さんの帰国予定日は、来年の夏」
『ってことは…』
怜「あと1年はあるね」
ぼそっと怜が呟くと、みんなシーンと黙る。
『良かった…！！』
麗奈「でも、なんで帰ってくるの？」
唯斗「跡継ぎの話っぽいけどな…」
兄ちゃんはまた俺を見た。
『何？？』
俺は兄ちゃんをじーっと見つめる。
唯斗「いやぁ…その…」
兄ちゃんは言いにくそうに口をもごもごさせた。
唯斗「跡継ぎ候補がお前なんだ…」
『え…？』
俺は頭が真っ白になった。
その後も兄ちゃんが何かを話していたが、全く入ってこなかった。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
兄弟[完]
ラッキーメンバー
ころちゃん
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ゆーな(プロフ) - わん！さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年7月26日 15時) (
レス) id: 97c5e5edf2 (このIDを非表示/違反報告)
わん！ - 面白いです。これからも更新頑張って下さい！ (2019年7月26日 6時) (レス) id: bd9022e87b (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ - このままだと評価低くなるのでオリジナルフラグ外して作り直すことをおすすめします (2019年5月14日 15時) (レス) id: 505d1a73bb (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月14日 5時) (レス) id: ad76ebe760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーな | 作成日時：2019年5月14日 0時
