・ ページ31
side.るぅと
ぱち、と目を覚ませば心配そうに顔を覗き込んでいるなーくんと目が合った。
あれ、僕なんで寝てたんだっけ…。
あぁ、そうだった。まーちゃんの開けたドアが思いっきり当たって軽く倒れたのか。
心配かけちゃったかな、なんて思いながらゆっくりと体を起こした。
な「るぅとくん、もう大丈夫??」
る「はい、お陰様で!」
もう大丈夫です、なんて笑って見せた。
くるりと辺りを見回すところちゃんの後ろに隠れていたまーちゃんと目が合った。
『ぁ、ご、ごめんなさい…!!』
まーちゃんは申し訳なさそうに頭を下げた。
る「い、いえ…!こちらこそ!ぼ、僕の不注意で…」
顔の前でぶんぶんっと腕を振る。
『か、かわい…、じゃなくて!ほんとに大丈夫ですか?』
心配そうに顔を覗き込んでくるまーちゃん。
いつもより幼いその顔に思わずきゅん、と胸が鳴る。
いやいやいや、これじゃあ僕ロリコンみたいじゃん。
誰がロリコンだよ、なんて1人で自問自答。
る「と、とにかく!大丈夫だから、心配しないで」
『よ、よかったです…!』
ぱあっと顔を明るくさせているまーちゃん。
しっぽが見える。かわい。
さ「なんかする?」
暇になったのかさとみくんが提案する。
するとまーちゃんがぴし、と手を挙げて
『ね、ゲームしたい。』
と目をきらきらさせて言った。
ゲーム好きは今も昔も変わらないんだなぁ、なんてなーくんと目を合わせて微笑む。
さ「いいじゃん、なにする?」
『マリオカート。』
まださとみくんは怖いのかちょっと距離を感じる。
こ「僕もやる!!」
る「僕もやろうかな、」
莉犬「じゃあみんなでやろー!!」
結局、みんなでマリオカートすることに。
大人組VS子供組で戦うことになった。
いつもだとまーちゃんかさとみくんが1番なんだけど今はどうなんだろ。
なんてまーちゃんを舐めていたけど。
『やったあ!!全部1位だ〜!!』
さ「ないすぅ!まろんやるじゃん!」
実力はこの頃から変わってないんだ…。
嬉しそうにニコニコと笑うまーちゃんとそんなまーちゃんの頭を優しくポンポンと撫でるさとみくん。
2人はまるで兄妹みたいで。
なんだか微笑ましくてふふ、と思わず笑みが零れた。
その後何試合もしたけどずーっとまーちゃんは1位。
空が茜色に染ってきてそろそろいい頃だね、なんて。
『んぅ…ちょっと眠いかも…』
な「寝ていいよ?」
145人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーな(プロフ) - つむぐさん» ありがとうございます! (2020年8月9日 23時) (レス) id: 97c5e5edf2 (このIDを非表示/違反報告)
つむぐ - めちゃくちゃ面白いです!応援してます (2020年8月9日 21時) (レス) id: 88b02305d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです〜!! (2020年5月24日 1時) (レス) id: 97c5e5edf2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 読んでいて面白いです!更新待っています!!頑張ってください!応援してます。 (2020年5月24日 1時) (レス) id: 3c01cb7537 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - るーりさん» ありがとうございます! (2020年5月11日 21時) (レス) id: 97c5e5edf2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆーな | 作成日時:2020年5月10日 22時