＜彼女を持つべき＞ ページ8
此処に来て一週間。
漸く私にも休日と言う物が貰えた。
別に今まで馬車馬の如く働いて居た訳では無いが、休みが無かったのは事実だ。
さて、この大切な休日。
何に使おうか。
新しい服を買いに行くのも良い。
街に出て、市民の方々と顔合わせをするのも良い。
我々国の訓練場に出向いてみるのも良い。
なんて、現を抜かしていた自分を恥じらいたくなる様な事が起きた。
結局は新しい服を買いに行くのに落ち着いたが、その後が問題だった。
ワイシャツにジーンズというありきたりな恰好をし、城から出ようとした。
だが、それはとある方に止められてしまったのだ。
それは一階に降りた直後だった。
「おい。何処行くねん？」
トイフェル様に声を掛けられた。
威圧的なトイフェル様の瞳は、ヘンリー様に似る物があった。
『これから、新しい御洋服を買いに行こうと思いまして、その為街に行くところです。』
私の反応が気に食わなかったのか、トイフェル様は質問を続ける。
sha「服、それじゃアカンのか？」
別に街に行く時はこの服でも良いかもしれない。
だが、社交界やパーティーに行く時は、このような恰好では、到底許されない。
『休日に城で着ることの出来る服と、社交界用のドレスの下見も行いますから。』
sha「ドレス？」
トイフェル様は更に圧を掛けてくる。
それはまるで【お前が社交界に行く事は無いからドレスは要らんやろ】と言う様に。
『はい。ドレスです。
私は外交補佐なので何時ヴェラ様に着いて行き、社交界に出るかは定かではありません。
その為、暇な今行う事が大切なのです。』
sha「オスマンがお前を選べばええけどな。」
トイフェル様は吐き捨てるようにそう言った。
『外交補佐の私以外に、誰か適役が居るのですか。』
我々国に一人、女性の幹部補佐が居た事は知っているが、名前まで知らない。
しかも、ヴェラ様が推してくれた私を差し置いて、その女性と行くとは思えない。
sha「リーが居るやんか!!
リーの方が何倍もかわええし、有能!!どう考えてもリーの方が絶対にええ!」
トイフェル様は彼女の事になった途端、いきなり声が大きくなり、テンションも上がった。
それにしても、幹部補佐の女性。リーと言うのか。
『そうですか。それは良かったですね。』
私はこれ以上彼と話しても無駄になると思い、その場を後にした。
リー。
やっぱり目立たない人間の名前を覚えるのは難しい。
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青酸カリになったもち。 - これからヤンデレに…ｳﾌﾌﾌﾌﾌ(((続き気になりますねぇ…更新頑張って下さい！応援してます(*´∇｀*) (2022年9月11日 11時) (
レス) @page28 id: c02fbdf097 (このIDを非表示/違反報告)
汝 - 翡翠さん» こちらこそです。 (2022年9月7日 8時) (レス) id: c689c7f624 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ヤンデレ...大好物です(*^^*)ありがとうございますm(_ _)m (2022年9月6日 23時) (レス) id: 03e173a6aa (このIDを非表示/違反報告)
海 - これからヤンデレ化していくのかな、、、？続きが気になります！更新頑張ってください！ (2022年9月6日 21時) (レス) @page16 id: 5511dd41f6 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 文章…キャラ構成…性格…全てが神がかってる✨少し前から読み進めていたのですが…最新話まで一気に読めてしまいました！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2022年8月30日 23時) (レス) @page7 id: 03e173a6aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汝 | 作者ホームページ：http://nanzi
作成日時：2022年8月29日 19時
