・ ページ27
『チーク,,,？』
ci「え？」
彼は聞き返しながらも口角を上げていた。
『ペイ・チーク,,,,。』
ci「誰ですか？ソレ？」
『私の後輩,,,。』
ci「へー!そうなんですね!!良い名前ですね!!」
陽気に話す彼。
やっぱり見た事がある。
『出来ればですが、眼鏡。取って貰えません。』
彼は少し驚いた様な表情をし、「はーい」と言い眼鏡を取った。
ci「で？どうですか？」
『チーク,,,。』
眼鏡を取った顔は完全なまでにチークだった。
『チークはガオナァ様,,,,。』
ci「あー。もうそろ無理あるなぁ,,,。」
彼は決心した様に言い出した。
ci「どうも!D国に先日までスパイとして居ました!!ペイ・チークことチーノ・ガオナァです!!」
笑顔で言った彼を見て、脳が漸く落ち着く。
『ガオナァ様は我々国の幹部のチーノ・ガオナァ様で、D国にスパイに行っていた。その時の名前がペイ・チークで、私の後輩だった,,,,,と。』
私がそう言うと、彼は肯定の意を込めて大きく頷いた。
『もしかしてですけど、あの軍服って,,,。』
ci「はい!!俺がAさんの部屋から拝借させて頂きました!!」
以前、イロニー様が私に軍服を届けてくれた事があっただろう。
あの軍服は我々国の物では無く、私がD国で使って居た軍服だった。
『私の元後輩はスパイだったなんて,,,。』
ci「驚きましたぁ？」
『いえ全然。予想出来ました。』
そう言うと彼は残念そうに肩をすくめる。
少しは驚いた。
似ているなぁ,,,,。とは思っても、それが本人だとは思わない。
そもそも、自分の元居た国のスパイが目の前に居る事に一番驚いて居ると思う。
彼が資料室で何かをやって居たり、方言が独特だったりとスパイであることが分かる様な点は沢山あった。
『ガオナァ様は大変口が上手なのですね。羨ましいです。』
ci「コレ遠回しに詐欺師って言われてるよね絶対。」
『気のせいでは。』
それにしても。
今迄後輩だった人が急に先輩になると思うと、会話し辛い,,,,。
別にチークの頃に敬語を使っていなかった訳では無いが、緊張の度合いが違う。
ci「んあー,,,。名前チーノ呼びでも良いっスよ。」
会話の不自然さを読み取った彼にそう言われる。
『い、いえ,,,,。ガオナァ様で十分です。』
ci「そ、そう？じゃ、じゃあええねんけど,,,,,？」
不服そうなガオナァ様を見ると、少し面白い。
にしても、前書記長が言ってたのはチークの事だったのか,,,。感慨深い,,,。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 310人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青酸カリになったもち。 - これからヤンデレに…ｳﾌﾌﾌﾌﾌ(((続き気になりますねぇ…更新頑張って下さい！応援してます(*´∇｀*) (2022年9月11日 11時) (
レス) @page28 id: c02fbdf097 (このIDを非表示/違反報告)
汝 - 翡翠さん» こちらこそです。 (2022年9月7日 8時) (レス) id: c689c7f624 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ヤンデレ...大好物です(*^^*)ありがとうございますm(_ _)m (2022年9月6日 23時) (レス) id: 03e173a6aa (このIDを非表示/違反報告)
海 - これからヤンデレ化していくのかな、、、？続きが気になります！更新頑張ってください！ (2022年9月6日 21時) (レス) @page16 id: 5511dd41f6 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 文章…キャラ構成…性格…全てが神がかってる✨少し前から読み進めていたのですが…最新話まで一気に読めてしまいました！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2022年8月30日 23時) (レス) @page7 id: 03e173a6aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：汝 | 作者ホームページ：http://nanzi
作成日時：2022年8月29日 19時
