<何かの匂い> ページ17
zm「そう言われれば余計に気になるやん!!」
『そうですか。で、何処に致しますか?我々国でも大丈夫ですよ。その場合貴方のみになりますが。』
zm「医務室や医務室!!我々国にはまだ帰りたない!!」
『何故それ程までに医務室にご執心なさるのですか?』
zm「えッ!イヤーアノー。何となく?」
『理由になってませんよ。ボンベ様。』
zm「アレやアレ!!オスマンが入ったらしいからどんなとこか知りたくて!!」
ボンベ様は明らかに動揺する。先程から目がかなり泳いでいる。
『何か別の企み等は御座いませんよね。』
zm「おまッ!お前!俺がそんな事する訳無いやん!!」
『そうですか。ではご案内させて頂きましょう。』
別に彼が情報を抜き取ろうとするスパイだろうと、私は関係ない。
私は
zm「やっぱ話の分かる奴やなぁ!!」
ボンベ様は出して居た顔をそそくさとしまい、私に早く行くように催促して来た。
『では。』
私は医務室に向かった。
コツコツと甲高い音を鳴らしながら歩く。
ヒールという訳では無いが、外交用の見た目が大人しめの靴を履いているので鳴ってしまう。
上から感じる気配は、一定の速度で私に着いて来る。そもそも、ダクトからは所々しか顔を出せる場所が無いので、彼は私の気配を頼りに着いてきているのだろう。
忌々しい総統の居る総統室を過ぎ、ある程度した頃、私は医務室に着いた。
一応扉を叩くが、反応は無い。
失礼しますとだけ言い、医務室に入る。
医務室には、乱雑に散らばった書類とカーテンのしまったベッドが一つ。今だけは、机上にある酒瓶は無視しとく。
私は適当に椅子に座る。
直ぐに出て行っても無駄だから,,,と。落ちている書類を纏めながら思う。
纏めた書類をペラペラと捲りながら見ていると、ベッドの軋む音がする。
病人か怪我人が動いたのか、とも思ったが、その音は均一で到底病人や怪我人が出せる様な音ではない。
ギシ,ギシ,ギシ,ギシ
思春期を終えた人間ならば、分かると思うが、アレだ。
少しずつ早くなっていくその音は私の予想を確実な物にしていく。
鼻を掠めるアルコール臭は、酒の物で間違いないだろう。
あぁ、変な場面に出くわしてしまったな。
386人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青酸カリになったもち。 - うわーーー!!!続編ですね!!待ってます!!ウェヘヘヘッヘ…tnさぁん…いい性格ですねぇ…sypさんも…ヤンデレ…最高ですねぇ…ありがとうございますぅ…これからも体調に気をつけて頑張ってくださいね(*´∇`*) (2022年8月29日 2時) (レス) @page50 id: 28dab282bb (このIDを非表示/違反報告)
若草 翠(プロフ) - shpヤンデレルート、、、、!最高かよ、、、、! (2022年8月28日 18時) (レス) @page47 id: bb83475977 (このIDを非表示/違反報告)
ハーハート - 理性のある限り譲らない。 (2022年8月24日 19時) (レス) @page24 id: c689c7f624 (このIDを非表示/違反報告)
ハーハート - 喉から手が出る程欲しい。 (2022年8月19日 21時) (レス) id: c689c7f624 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:汝 | 作者ホームページ:http://nanzi
作成日時:2022年8月13日 12時