C'est la vie. (ページ6)

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黄 side

「ご飯食べへんの？」

神ちゃんの一言で伏せてた体を起こす。
いつの間にか神ちゃんたちはご飯を食べる定位置にいて、俺たちを待ってた。

そのまま突っ伏したままの照史の指先に血糖値測定器を付ける。うん、数値は問題なさそう。

照史は高校生の頃に1型糖尿病と診断されたらしい。今は治療の甲斐あって、食事管理とインスリンのコントロールでほとんど問題なく生活できてる。

俺が書き込んだ数値を見て、自分でインスリンの量を調節する。
俺がここに来た時にはすでに照史と濵ちゃんはおって。

最初は俺から隠れるように打ってたインスリンの注射も、今ではそんなこともなく。
ただ今日はのんちゃんの人格的に見られたらまた泣いてまうかもしれんから、少し隠れて。

そんな様子を見つつ俺もみんなのもとへ移動する。
一人一人の好みに合わせたメニューは時間がかかるやろうに、いつも丁寧に作られてて。

一度神ちゃんに大変やないか聞いたことがあるけど、自分の作った料理で喜ばれるのは嬉しいし楽しいと返ってきた。

それにしげや流星、望も調子のいいときは神ちゃんを手伝ってくれてる。

「淳太くんぼーっとしてどうしたん？」

そう言って心配そうに照史が見てくる。

「いや、あの時からしたら今が考えられへんなって」
「淳太が来た時も大変やったもんな」
「確かに！淳太くんずっと部屋で本読んでたもん」

そう言って笑うとつられて笑う2人。
あとの4人は不思議そうな顔をしてるけど、また時が来た時に話せばええ。

ぎゅっと寄り添ってくれることわかってるから。

『オーナーさんへ

　今日もまた変わらない日々が過ごせそうです

　中間』

穹に虹を架ける fin