C'est la vie. (ページ46)

今日:11 hit、昨日:21 hit、合計:128,160 hit

・ページ46

.

重「落ち着いた……？」

あれからしばらく泣き続けて、ただでさえ熱があるのに体力を消耗したのかぐったりする神ちゃん。

重「着替えよか」

神「しげ……、ごめん…………、」

重「気にせんといてや」

熱が上がってもうてフラッフラな神ちゃんを支えてベッドに寝かす。

そのまま準備したもので床を片付けてると、そうつぶやく神ちゃん。

全然気にしてないのに。

ちらっと見えたゴミ箱には空になったゼリー飲料や栄養ドリンクとかが沢山捨ててあって。

普段自炊をする神ちゃんが、そんな余裕もないくらい忙しかったんやな。

神「あと片付けるの……、一人でやるから…………、」

そう言って起き上がろうとするから慌てて止める。

重「俺がやるから、神ちゃんはちゃんと寝てて」

神「でもっ…………、」

重「ええから。たまには俺らにだって頼ってや、

頼りないかもしれんけど」

神「…………しげもみんなも頼りなくはないよ」

重「うん、やから、こういう時こそ頼ってや」

神「ふふ……、しげ言い始めたら聞かへんもんな」

うるさいわ、そう笑いながら言うとくしゃっと笑う神ちゃん。

ちょっとずつでも、頼ってくれたらいいななんて思う。

天津風 fin