C'est la vie. (ページ31)

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その後何とか撮影は始まったんやけど、シーンを重ねる毎に徐々に辛そうな顔になっていく濵ちゃん。

濵「……………けほっ、こほっ…………んん゛」

神「大丈夫？」

濵「…………けほっ、……大丈夫。いける」

咳も出てきたみたいで、撮影が止まることもしばしば。

濵「…………ごめんなさい、いけます」

スタッフさんも止めようとするけど、迷惑がかかるからと嫌がって。

元々の撮影スケジュールも余裕が無い中で、更に時間が無くなるからと、多少無理をしてでも撮影は続くことになった。

撮影を終えたのは深夜を回った頃で。これは病院に連れて行けんかもしれん。

気を利かせてくれたマネージャーさんが明日朝一での病院の予約を取ってくれて、行くことに。

神「……っおっと」

今日の撮影を終えて気が緩んだのか倒れ込みそうになる濵ちゃんを支える。

咄嗟に支えた体は燃えるように熱くて、無理させすぎたかと後悔。

迎えに来たマネージャーさんの車に乗り込んで、ホテルまで戻る。

神「寒い？」

濵「…………ちょっとだけ、……けほっ…………」

暑いほど暖房の効いた車内で、それでも少し震えてる濵ちゃん。

まだ熱上がるんかな……。