C'est la vie. (ページ18)

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スーサヰドページ18

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黄さん × 紫さん

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黄 side

中「……じゃあ仕事行ってくるから。お昼はデリバリーでもなんでもええからきちんと食べてな」

濵「……」

窓越しにボーっと景色を見つめる彼にそう声をかけて家を出る。返ってこない返事にはもう慣れた。

彼の周辺には物が動いた形跡がなくて。

ここしばらく寝てるようには見えへんたからそろそろ強制的に寝かせなあかんかななんて思ったり。

彼と出会ったのは土砂降りの日やった。

最寄りの駅からの帰り道。人目につかない路地で倒れこんでいた彼を見つけたのは偶然で。

職業柄何とかせなあかんなんて、身長の割に軽い彼を部屋に運び込んだのが数週間前のこと。

何とか意思疎通をしようと試みてはいるけれど、返事が返ってくることはなくて。

それでも、ご飯を食べたり、俺が伝えたことはやってくれてるから最低限のコミュニケーションは取れてるんやと思う。

今は何とか彼の方からコミュニケーションを取ってくれるのを待ってる状態。

桐「淳太くん～、お昼食べよー」

午前の業務を全部終えて、診療室まで呼びに来た照史とお昼ご飯を食べる。

桐「で、拾ったって言ってた彼の身元わかったん？」

中「探してはいるけど全然手がかりがなあ……」

空いてる日を見つけて少しづつ探してはいるけど全然彼については掴めない。

1人で探すのもそろそろ限界で、本格的に誰かに手伝ってもらわなあかんかも。