貴方のことなんて好きじゃないし。

受験？マジか・・・。 ページ5

今日、霧島と話してると受験っていう言葉が出てきて思い出した事があったからその事について書こうと思う。




ーーーー１年前ーーーー

私は５年。

『好きな人は私の隣の席の霧島』とか普通に言えないけど、霧島の事が好き。

霧島はとっても、優しくて勉強も出来る。

完璧じゃん！

ある日、私はいつものように霧島と話していた。

未 「霧島って受験するの？」

霧 「一応、する。」

マジか。

同じ学校行けないじゃん。

は？何で受験なんかすんの？

私の気持ち、読んでよ。

賢いんだからそれぐらいできるでしょ？

一緒の学校行きたいな・・・。

隣の席になりたかったのに。

ふと、私はある考えを思い付いた。



その日、私は家に帰って母さんにあることを話した。

未 「母さーん。」

母 「なに？」

未 「私さ、塾行きたい！受験したい！」

母 「急に、どしたん？」

そう、私が考えた事は、私も受験するって事。

霧島と一緒の学校に行きたい。

それだけ。

塾に行きたいって訳じゃない。

ただ、霧島の側にいたい。

霧島の隣にいたい。

ただそれだけ。

こうして、私の受験奮闘記は始まった。


ーーーー今ーーーー

今日も塾。

嫌だけど、頑張れば受かるかな？

頑張れる。

同じ学校行けるって考えたら、

頑張れる。

霧島の行きたい学校は私の住んでる地域の近くでは一番賢い学校。

皆には、女子校に行きたいって言ってるけど、

本当は霧島と一緒の学校に行きたいんだ。

だから、今日も塾頑張るぞっ！

そうして、私は算数の参考書を開いた。

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