夢なら覚めないで ページ5
杏奈 「いつまで、携帯と睨めっこする気なん? さっさと、メールしちゃえばええやん。」
A 「…。」
出来るわけない。どうやって、話せばいいの?
曜ちゃんに会えただけでも、幸せだったのに次から次へと起こる嬉しすぎる出来事の処理が手に負えてない状況だ。
A 「どうしよう…杏奈ちゃん。」
杏奈 「はぁ。もう、Aの『どうしよう』は聞き飽きた。サッカー選手なんて、殆どが遊んでるって言うやん。そんな、緊張せんでも平気やって。」
A 「曜ちゃんは違うもん!!」
曜ちゃんは、サッカーが大好きで多くのプレッシャーがかかる中でもセレッソのエースとして結果を残してる。曜ちゃんは、違う…。私の勝手な直感に過ぎないけど信じてる。
杏奈 「あーはいはい。せやった、せやった。曜ちゃんは、違うんやった。」
A 「杏奈ちゃんのいじわる。」
杏奈 「はよ、メールしたらええやん。それか、知らん顔するか。」
知らん顔なんて、絶対に無理。
杏奈 「そいつに『好きです!!』ってメールしたら絶対イチコロやって。Aは、黙っとれば可愛いんやし平気やって。」
背中押されてるのか、けなされてるのか分かんないんですけど……。
A 「よし…。メールしてみる!!」
杏奈 「気が変わらんうちに、実行して。」
杏奈ちゃんに言われるがまま、送信する。
画面に表示された、『送信完了』の文字が夢ではなく現実なんだと告げているようだった。
杏奈 「メール来たら、教えて。まぁ、そんなに早く来ないと思うけど。」
A 「うん。そんなに、期待しないようにする。」
だって…そうでしょ?
私の事なんて記憶にないかもしれないし。
軽い女っ思われてるかもしれない。
それでも、好きなんだ。
曜ちゃんの事、ずっと応援してきたんだもん。
だから、曜ちゃんにとって都合のいい女でもいい。だって、それほど貴方は手が届かない人なんだから。
杏奈 「A、ちょっと買い物してくるから、待っといて。」
A 「はーい。」
杏奈ちゃんが家を出てから、少し経った頃私の携帯がなった。
何か、忘れたのかな…?
杏奈ちゃんからの電話かと思ったけど、そこに映った名前は『柿谷曜一朗』だった。
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mia(プロフ) - くなさん» コメントありがとうございます(*´`) 読んでくれて嬉しいです。更新するので、待っててください~(^-^)/ (2014年1月10日 22時) (レス) id: ef9ddb51bf (このIDを非表示/違反報告)
くな - 更新をお願いします (2014年1月10日 21時) (レス) id: b3791e53b0 (このIDを非表示/違反報告)
chobi_* - miaさん» めっちゃ、これからが楽しみです!毎日見に来るようにします!更新頑張ってください(^_^)☆ (2013年10月29日 23時) (レス) id: 6ea1b5a5ce (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - chobi_*さん» コメント、ありがとうございます!! 『君 のそばで』とは、違う曜ちゃんが書きたかったので 、作っちゃいました(笑) これから、頑張るので 読んで頂けると嬉しいです!! (2013年10月29日 23時) (レス) id: 2b31d1b0ea (このIDを非表示/違反報告)
chobi_* - はじめまして!これからどんどん面白くなっていきそうですね( ´ ▽ ` )ノ更新頑張ってください! (2013年10月29日 22時) (レス) id: 6ea1b5a5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mia | 作成日時:2013年10月29日 22時