夢みたいな真実 ページ3
杏奈 「もう、泣きやんだら?」
A 「だって……憧れの人に話しかけられたんだもん!!」
杏奈 「せやなーおめでとう。」
杏奈ちゃん……。いくら、サッカーに興味ないからって棒読みはやめようよ…。
杏奈 「泣いてるとこ悪いけど、それ、そんなに握り締めたらしわくちゃになるんやない?」
杏奈ちゃんが指す「それ」とは、曜ちゃんのサインが書かれているユニフォームのことだ。
A 「あっ!! 早く言ってよー!!」
私の声に驚いたすれ違う人々がジロジロ見てきた。
杏奈 「あほ!! めっちゃ、見られとる!!」
A 「…ごめん。」
杏奈 「はよ、帰ろ。今日は、疲れた。明日からは、一人で大好きな『曜ちゃん』を見に行ってね。」
A 「うん。でも…。」
杏奈 「でも何?」
A 「毎日、見に行って嫌がらないかな…?」
杏奈 「はぁ?」
A 「…す、すみません。」
杏奈 「一体、何の為に来たん? それに、いちいちファンの子の顔なんて覚えとらんって。」
そうだよね…。ファンの子の顔なんて、覚えてないよね…。きっと、慣れてるんだよね?
ファンの子と話すのも、私だけじゃないんだよね…。
A 「そうだよね…。うん。明日も、曜ちゃんの事応援しに行こうっと。」
杏奈 「ん…?なんや…コレ?」
杏奈ちゃんに突然、私が持っていたユニフォームを奪い取られた。
せっかく、綺麗に畳んだのに…。
A 「もう!! また、しわくちゃになるじゃん。…ってか、聞いてる?」
杏奈 「A、おめでとう!!」
A 「はい?」
杏奈 「でも、気をつけなあかんよ? サッカー選手は、モテるんやから遊ばれんようにな?」
遊ばれる?
誰が?誰に?
全く理解できてない私なんて、お構いなしに話を進めていく杏奈ちゃん…。
杏奈 「しかも、アイツは一番チャラそうやしな…。何か、あったら直ぐに言うんやで?」
A 「ちょっと…待って!!何のことかさっぱりなんだけど!!」
杏奈 「教えてあげてもええけど、お願いやから叫ばんといて。」
A 「私を変人扱いしないでよ!! さっきは、曜ちゃんの事だから大きい声が出ちゃっただけで…。」
杏奈 「……やっぱり、言わん。」
A 「何でー!!?」
杏奈 「はぁ。コレ、見てみぃ?」
杏奈ちゃんに言われた通り見てみると、サインの下に曜ちゃんのメアドが書かれていた。
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mia(プロフ) - くなさん» コメントありがとうございます(*´`) 読んでくれて嬉しいです。更新するので、待っててください~(^-^)/ (2014年1月10日 22時) (レス) id: ef9ddb51bf (このIDを非表示/違反報告)
くな - 更新をお願いします (2014年1月10日 21時) (レス) id: b3791e53b0 (このIDを非表示/違反報告)
chobi_* - miaさん» めっちゃ、これからが楽しみです!毎日見に来るようにします!更新頑張ってください(^_^)☆ (2013年10月29日 23時) (レス) id: 6ea1b5a5ce (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - chobi_*さん» コメント、ありがとうございます!! 『君 のそばで』とは、違う曜ちゃんが書きたかったので 、作っちゃいました(笑) これから、頑張るので 読んで頂けると嬉しいです!! (2013年10月29日 23時) (レス) id: 2b31d1b0ea (このIDを非表示/違反報告)
chobi_* - はじめまして!これからどんどん面白くなっていきそうですね( ´ ▽ ` )ノ更新頑張ってください! (2013年10月29日 22時) (レス) id: 6ea1b5a5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mia | 作成日時:2013年10月29日 22時