近づく距離 ページ19
貴宏 「着いたでー!」
タカに連れてきてもらったのは、綺麗な海だった。ちょうど、夕日が海を静かに照らしていてキラキラ輝いて見えた。
A 「わぁ……。綺麗…。」
車から降りて、あまりの綺麗さにぼーっとしてたら、タカがそんな私を見て優しく微笑んでいた。
貴宏 「コレ、絶対に見せたかってん。」
そう言うと、私の手を引いて水際まで歩いてくタカ。
私より背が高いタカの後ろ姿は、なんだか頼もしく見えた。
A 「凄いね……。よく、来るの?」
貴宏 「たまにね。プレーが上手くいかない時とか一人で来る。誰かに教えたんはAちゃんが初めてや(笑)」
A 「そうなの?」
貴宏 「せやで。俺、海って好きやねん。色んな顔を持っとるやろ?朝の海は、優しさで溢れとるし、昼の海は沢山の人が賑わって明るい海や。そんで、夕暮れの海は1日の終わりを告げる海。夜の海は……、明日の為に暗闇の中で準備しとる海。」
A 「タカ…。」
貴宏 「Aちゃん、俺サッカーめっちゃ頑張るわ。」
A 「うん。」
貴宏 「A代表に入って、本田さん達と一緒にプレーしたい。」
A 「タカならすぐ、入れるよ。」
貴宏 「Aちゃんに言われると、ホンマになれる気がするー(笑)」
タカなら、本当になれると思うよ。
タカに繋がれた手は温かくて、安心できた。
貴宏 「寒いやろ?帰ろっか。」
A 「うん。」
それから、タカに杏奈ちゃんの家の近くまで送ってもらった。
貴宏 「今日は、ありがと。また、ドライブ行こうな?」
嬉しそうに笑うタカにつられて、私も笑顔で答えた。
A 「うん!」
タカと別れてから、家に向かった。
空は、夕日が沈みかけていて暗くなりそうだった。
A 「早く帰んなきゃ 、杏奈ちゃんに怒られる〜。」
タカと別れた場所から家までは走れば5分もかからない。
私は走って、杏奈ちゃんの家に向かった。
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mia(プロフ) - くなさん» コメントありがとうございます(*´`) 読んでくれて嬉しいです。更新するので、待っててください~(^-^)/ (2014年1月10日 22時) (レス) id: ef9ddb51bf (このIDを非表示/違反報告)
くな - 更新をお願いします (2014年1月10日 21時) (レス) id: b3791e53b0 (このIDを非表示/違反報告)
chobi_* - miaさん» めっちゃ、これからが楽しみです!毎日見に来るようにします!更新頑張ってください(^_^)☆ (2013年10月29日 23時) (レス) id: 6ea1b5a5ce (このIDを非表示/違反報告)
mia(プロフ) - chobi_*さん» コメント、ありがとうございます!! 『君 のそばで』とは、違う曜ちゃんが書きたかったので 、作っちゃいました(笑) これから、頑張るので 読んで頂けると嬉しいです!! (2013年10月29日 23時) (レス) id: 2b31d1b0ea (このIDを非表示/違反報告)
chobi_* - はじめまして!これからどんどん面白くなっていきそうですね( ´ ▽ ` )ノ更新頑張ってください! (2013年10月29日 22時) (レス) id: 6ea1b5a5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mia | 作成日時:2013年10月29日 22時