雨。/ K side. ページ3
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深夜の3時頃。
予定のせいで詰まっていた編集が片付け終わり、
走りに行こうかなんて考える。
ヘッドホンを外し、ようやく雨が降っているということに気付いた。
そして何故か、彼女の声が聞きたくなった。
この時ばかりは、ランニングという考えが頭の隅へと移動する。
〜♪
編集用の椅子に腰掛けたまま、電話をかけた。
でも、流石に深夜。
大人といえども、寝ているのが大半だと分かりきっている。
電話をきり、ベッドにスマホを置いて椅子から立ち上がり電気を消す。
そしてベッドにイン。
1度だけ欠伸をして、手を枕の下に入れようとした。
〜♪
かかってきた、と同時に起き上がる。
「もしもし」
勢いつけ過ぎか。
「え、あ、もしもし」
やべ、焦らした。
でも先に、俺が起こしたとしたらって考えがよぎる。
「ごめん、さっきので起こしちゃったかな」
「ううん、丁度起きてたよ。出ようとしたんだけど、きれちゃったから」
気使わせてたりしてない？大丈夫か？これ。
でも、平常心で。
「そっかあ……本当、ごめんね。夜遅くにかけちゃって」
「全然大丈夫だよ。どうかしたの？ 用事とか？」
「んー、ちょっとね」
特に考えてない。
そんな代わりに出るのは、声を聞けた嬉しさからくる笑い。
……これを機に、言おうか。
もしかしたら、困らせるかも。
嫌われる可能性だってある。
でも、今じゃなければ言えない気がした。
「実は、伝えたいことがあったりします」
「えー、なあに？」
ふわっとした優しい声に、どきり。
ずっと近くで聞けたら、どれだけ幸せなんだろう。
「いやぁ、あのさ」
声は出したけど、肝心なこの後がない。
待ってくれてるであろう優しい彼女にかける言葉。
「まだ、聞こえてる？」
眠い時間に沈黙なんて、寝ちゃうかな。
寝ていた場合、大きい声だと起こすことになる。
だから、そっと声をかけた。
でも、彼女の声は返ってこない。
「あー……もお、どうしよ」
困って本音が。
「今なら、言えると思ったのに」
再び本音をぽろり。
1度も練習しなかったのがダメだった。
「す、すきだよぉー……」
練習なのに、終わりにつれ声が少しだけ震える。
「私もだよぉー」
「っへ！え、は、えっ」
小さくて、聞き間違えだと思いそうだった。
驚きを隠せないまま、
君の優しい声からなる笑い声を好きだと実感しながら聞く。
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りゅな(プロフ) - Blue*Milkさん» お返事遅れてすみませんー！コメントありがとうございます！ムラがある感じというのがまた分かるなぁ…と思ってしまいます。笑 読者さんが確かにいてくれたんだ、とコメント頂けて感じました、嬉しいコメント本当にありがとうございます。緩くお付き合いくださいませー (2019年7月24日 6時) (
レス) id: 7db46bef57 (このIDを非表示/違反報告)
Blue*Milk(プロフ) - 分かります！応援したい人が多すぎて、それぞれへの気持ちにムラができちゃう感じ…。でもLlunaさんの素敵な文章がまた読めるので、読者の私としては嬉しいです ！楽しみにしているので、無理なさらず〜。 (2019年7月19日 14時) (レス) id: 812617ab40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lluna | 作成日時：2018年5月7日 8時
