雨。/カンタ ページ2
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深夜、3時頃。
外から雨の音が聞こえてきた。
少し外が気になって、ベッドから出る。
窓へと向かい、カーテンをぱさりと開く。
ぼんやりとした明かりで、雨が降っているのだと分かる。
窓から少しだけ冷気が伝わってきて、肌寒く感じた。
〜♪
……電話？ こんな時間に一体、誰だろう。
手に取ってみれば、カンタの3文字。
驚きと緊張で、一瞬頭が真っ白になった。
すると、すぐに音が消えた。
バイブレーションも、無くなる。
間違い電話、それともお酒に酔った勢いの電話。
＿＿いや、きっと彼にそんなことはない。
間違えるほどの、馬鹿な機械音痴でもない。
酔うほど大量にお酒を飲むほどの人でもない。
思案した結果。
私から電話をかけることにした。
〜♪
「もしもし」
ワンコールで、彼が出る。
「え、あ、もしもし」
あまりの早さに、ちょっとだけ焦ってしまう。
「ごめん、さっきので起こしちゃったかな」
「ううん、丁度起きてたよ。出ようとしたんだけど、きれちゃったから」
柔らかい声に安心する。
起きてて良かった。
「そっかあ……本当、ごめんね。夜遅くにかけちゃって」
「全然大丈夫だよ。どうかしたの？ 用事とか？」
「んー、ちょっとね」
電話越しに聞こえる、へへって笑い声。
夜だからなのか、いつもより小さくて控えめな笑い。
「実は、伝えたいことがあったりします」
「えー、なあに？」
彼らしい様な遠回しの言い方が好きで、つい間延びした声をかける。
「いやぁ、あのさ」
と、ここで沈黙の時。
急かす訳にもいかず、ゆっくりとベッドに座りつつ、待つ事にした。
「まだ、聞こえてる？」
不安げな声が伝わる。
ここで無言にしていたら、君はなんて言うんだろう。
どんな表情をして、どんな考えを浮かべるんだろう。
「あー、もお……どうしよ」
切らないんだ。
なんて、少し安心する。
スマホの電話口から遠ざかっているのか、君の困った声が小さく聞こえる。
「今なら、言えると思ったのに」
そんな言葉が聞こえるから、なんだなんだと胸が騒ぐ。
「す、すきだよぉー……」
不意に聞こえた、小さい声が。
とても愛おしくて。
「私もだよぉー」
とか言ってみる。
勿論、小さく。恥ずかしいから。
「っへ！え、は、えっ」
つい、その声で笑う。
私が好きなのは、君の優しい声。
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雨。/ K side.→←作者のだらだら話。( 面倒な方は飛ばしてどうぞ )
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りゅな(プロフ) - Blue*Milkさん» お返事遅れてすみませんー！コメントありがとうございます！ムラがある感じというのがまた分かるなぁ…と思ってしまいます。笑 読者さんが確かにいてくれたんだ、とコメント頂けて感じました、嬉しいコメント本当にありがとうございます。緩くお付き合いくださいませー (2019年7月24日 6時) (
レス) id: 7db46bef57 (このIDを非表示/違反報告)
Blue*Milk(プロフ) - 分かります！応援したい人が多すぎて、それぞれへの気持ちにムラができちゃう感じ…。でもLlunaさんの素敵な文章がまた読めるので、読者の私としては嬉しいです ！楽しみにしているので、無理なさらず〜。 (2019年7月19日 14時) (レス) id: 812617ab40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lluna | 作成日時：2018年5月7日 8時
