仕事 その2 ページ4
｢ティエるんだって偉いじゃん｣
｢ミオもね｣と付け足すサナ｡
ティエルノはエックスの代わりにガルーラのが世話をしているのだ。
｢やっぱり本人と触れ合いたいよな？ガル｣
｢子ガルもポケットの中に篭ったままだもんね｣
ミオがガルーラのポケットを見つめる｡
エックスと同じように子ガルもポケットに引きこもってしまっていた。
そんなことを話していると､ワイが大声を出しはじめた｡
｢エーックス‼︎なんとか言えええっ‼︎｣
｢なんとか｣
｢本当になんとかって言ったよ｣
まじか…なんて思っているミオ｡
上を向くとへたりとワイが座っている｡
(やっぱり､悔しい｡エックスを救えないのは)
そう思っても何も変わらない｡それが見守り人の掟なのだから。
エックスの声が聞こえた。
｢もう、いいんだ｡ポケモントレーナーとか…は…｣
すると少し遠くからカメラのシャッター音が聞こえた。
見ると､女性が二人こちらを向いていた。
ワイは二人をキッと睨み、二人の方へ飛んでいった。
二人はジャーナリストのパンジーとカメラマンのビオラ
二人は姉妹だそう。
｢新聞•テレビ•ラジオ•記者にレポーター、そういう胡散臭い大人たち全部大キライです｣
｢どうして？｣
少し困ったような顔をしたビオラ
｢アタシの友だちはそのせいで変になったから!｣
｢あーあ｣
｢大丈夫かなぁ､ワイちゃん？｣
サナとミオは心配そうに見つめる。
｢ワイちゃ〜ん｣
｢揉め事になりませんよーに｣
ティエルノに関しては願っている。
するとトロバのホロキャスターにメールが
プラターヌ博士と言う博士からだった。
『やあ！例のもの今日着でそちらに行っているはずなんだ。確かめてくれるかな』
｢そ、そうだったんだ！｣
トロバは急いで自分の家へと向かっていく｡
博士から届いたのは3匹のまだ誰のものでもないポケモン｡
そんなポケモン達を育てる。そんな役目を任されたらエックスも外に出てきてくれるのではないか？
そんな思いを持ってポケモン達を受け取ったトロバ｡
(もうすぐ始まる､私の役目もそして
このストーリーも)
ミオは静かにこれから起こることを待っていた。
希望と絶望が同時にやってくる｡
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作者名：笹の葉夜空 | 作成日時：2022年1月29日 21時
