仕事その1 ページ3
そんな事があって数十年
私はポケットモンスターSpecialの見守り人
ミオとしてカロス地方で生活していた。
｢おはよう｡カゲボウズ、エーフィ｣
隣にいたジュペッタとエーフィが一鳴きする。
カレンダーを見た。それは何故かと言うと、
｢今日か…原作の開始日は｣
そう見守り人としての最大の仕事
原作の開始日なのだ｡
｢いよいよ､今日から………がんばらないと！｣
と言っても2匹を見るが何とことやらと言う顔
そんな顔を向けられながら洋服をき始める｡
原作開始日と言っても私の生活は変わらない｡
着替え終わって準備をしていると下からトントントンと音が聞こえてきた。
｢ミオーおはよう！｣
サナがやってきた。サナは原作キャラの一人でミオの幼馴染の一人｡
｢今日もエックスのところ行くの？｣
｢うーん…今日はいいかな、あっそうだ！そろそろワイちゃんエックス君呼びに来るんじゃない？｣
私はバックに傷薬を入れながら｢行くよー｣言った。
｢あっ待ってよー｣
外に出るとトロバとティエルノがいた。
｢おはよー二人とも｣
｢おはよう､ミオ｣
｢おはよう｣
二人はエックスの家の方を見上げていた。
二人が見ている方を向くとワイがエックスに窓越しに話しかけていた。
｢今日もやってるねーワイちゃんは｣
そう呟くとワイが振り向いた。
｢あっ！ミオーおはよー！｣
｢おはようワイちゃん｡今日はどんな作戦なの？｣
｢僕､乱暴なのはやだよ｣
トロバが言う。毎回ワイがエックスの事を呼ぶときは最終的に武力行使になるのだ。
｢どーせ最後は暴れて終わりよ｡全くこりないわねー毎日毎日｡ね、ティエるん｣
サナがティエルノに話しかける｡
｢何よ､サナ！｣
｢だって本当のことじゃない｣
｢まぁまぁ｣
｢落ち着いて二人とも;｣
ティエルノとミオが二人をなだめる。
そのままワイはエックスに向かって話しかけ始める。
ポフレやスパトレ
(これではまだエックス君は出てこないんだよね｡“まだ“これではね)
しばらく様子を見ているとついにワイの堪忍袋が切れてしまったのか、ドカドカと蹴り始める｡
いつからだろうか、エックスが部屋に篭ってから最初は毎日行っていたが、一人、また一人と行かなくなってワイとミオのみになってしまった。
だがミオも最近は少ししか行っていない｡
みんな夢を追いかけはじめたのだ｡
｢トロバっちは学者､僕はダンサー､サナはトリマー､ミオはデザイナーになるのが夢｣
ティエルノが言う｡
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作者名：笹の葉夜空 | 作成日時：2022年1月29日 21時
