【red spider lily】 ページ1
劇場から2駅ほどで済むマンションを借り、やっとダンボールから物を出し切った。
＿＿東京に降り立ってはや一週間、今だ慣れない生活。
東京は大阪よりも人が多くて、どことなくせかせかしてる。
その中に私も身体を溶け込ませて、町並みを歩いていた。
そして、一つの劇場の中に入る。
『本日からよろしくお願いします！』
「よろしく、前勤めた所と配置違うと思うけど、色々覚えてもらうからね」
『はいっ』
ついこの前までは大阪で仕事をしていた。
劇場の、照明スタッフとして。
「ここがシーリング、ここがフロントね。
トップサスはここで出来るから」
『了解です！
ホールのコード配置確認してもいいですか？』
「ああ、どうぞ」
今日からは、転勤で東京の漫才劇場で働く。
昔からよく劇場には足を運んでいた。
舞台に出る人達のキラキラした表情が大好きで、いつの間にかその表情を照らす仕事についていた。
照明の当て方一つで、舞台の雰囲気も役者の印象もガラリと変わって、面白い。
今の仕事はまさに私にとって天職だった。
2週間ほどでだいぶ仕事も板についてきた頃、
私はあの人と再開した。
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黒鈴蘭(プロフ) - メイさんお久しぶりです！新作も読んでくださり嬉しいです…！これからの展開もお楽しみに！ (2020年3月16日 19時) (
レス) id: 1c72f7160c (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - 新しいお話ありがとうございます！川西さんとゆずるさん、2人の間でどんな展開になるか楽しみです。 (2020年3月15日 0時) (レス) id: 24f8e2afc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒鈴蘭 | 作成日時：2020年3月12日 22時
