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河井side
何やってんねやろ、俺。
『河井さんっ！』
河井「今は黙っとってくれ」
Aさん連れて、逃げて逃げて。
また、腕掴んでもうてるやん。
体が勝手に動いて、
振り回されてばっかりで、
それなのに…、
河井「はぁっ…、はっ…」
まるで、
俺が恋落ちてしもうたような…。
今気づいたってとっくに負けとんのに。
使われていない空き部屋に入った。
すると、掴んでいた手を無理矢理払われる。
Aさんはこちらを真剣な目で見た。
『河井さんには、関係ない事です…
私を庇わなくたって…』
河井「ほっとけへんねん…！」
続けて、胸の内を訴える。
河井「関係無くたって、嫌やわ。
Aさんが泣いてるの見るのは。
俺には、心配する権利も、
無いんかな…」
何もできなくて出る幕もない。
そんなん後悔するに決まっとるやろ。
藻掻いて、手にできるものでは無いとしても。
『河井…、さん…』
顔をゆっくりあげるAさん。
大きな瞳が揺れている。
もう涙は見えないが、声は震えていた。
もう一度Aさんに向き合った。
河井「それに、関係無い訳でもないわ」
『な、んで…』
河井「俺が、
Aさんのこと好きやから」
『………、っ』
Aさんの瞳がより一層大きく揺らいだ。
ゆっくりと、Aさんに近づいていく。
河井「…俺だったら、そんな表情させへん」
『河井さ…、や…』
静かに、Aさんを壁に押し付けた。
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黒鈴蘭(プロフ) - はじめまして！読んでくださりありがとうございます！！初めての長編だったのでどきどきでしたが、ええ声のコーナーのやつを散りばめながら頑張りました！新作も更新中ですのでぜひ……！ (2020年3月29日 0時) (
レス) id: 1c72f7160c (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - 初めまして。拝見させて頂きました。和牛さんのラジオのええ声のコーナーのやつやと思って観させて頂きました。色々な困難があったけど良かったです。あのラジオのコーナーで川西さんが言った言葉が何回か出てきて観ながらにやにやしながら拝見してました。 (2020年3月22日 17時) (レス) id: de19f339a3 (このIDを非表示/違反報告)
黒鈴蘭(プロフ) - 私さん» ありがとうございます！1の時もコメントしてくださって嬉しかったです！時間はかかると思うのですが、また作品を書きたいと思っていますので、その時は是非…！ (2020年2月29日 14時) (レス) id: 1c72f7160c (このIDを非表示/違反報告)
黒鈴蘭(プロフ) - メイさん» ありがとうございます！メイさんのコメントとても励みになりました！時間はかかると思うのですが、また作品書きたいと思ってます…！是非読んでくれると嬉しいです！！ (2020年2月29日 14時) (レス) id: 1c72f7160c (このIDを非表示/違反報告)
私(プロフ) - 完結おめでとうございます！！でも私的には終わっちゃって寂しいです(*_*)また機会があれば書いてください！！絶対見ます！！幸せな小説をありがとうございました(^^) (2020年2月26日 18時) (レス) id: 6152e570f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒鈴蘭 | 作成日時：2020年2月17日 23時
