38.InnerMessage←1/5 ページ7
甘い香りが鼻に抜けて
その香りで胃がきゅーっとするのに幸せで
重い目蓋をあけたくないのに
開けてしまうのは
二宮「…おはよ…俺の可愛い奥さん」
彼の甘く優しい笑顔がそこにあるから
彼はブルーの麻のシャツにベージュのカジュアルなパンツ姿にベッドに腰をかけ
横になっている私の髪を撫でる
「朝から心臓に悪い…です」
とっくに起きているであろう和也さんはまだまだ覚醒しきれてない私に笑う
二宮「起きれそ？」(笑)
擽るように頬を撫でられ
「ん〜」
甘えるように柔らかな手のひらにまた睡魔が迎えにくる
二宮「甘えたなAちゃん見てると、また起きれなくしちゃう…」
彼の言葉にバチっと目蓋を開くと
「えっ」
彼はしてやったりな笑顔にベッドから立ち上がる
二宮「…からシャワー浴びたら朝食にしよっか？」
出された左手に身体を起こすと
「はい」
彼は耳元に小さなキスを落とした
バスルームに案内され
彼が出た後に左手にはめたマリッジリングを外そうとして思わず自分の指を見た
「…………え？」
リングを外した左の薬指に押されたように文字が刻まれていた
上手く読めず
リングの内側を見ると
普通は文字が凹むように刻まれているものだけど
メッセージの凹凸は出ていて
二宮「やっと気づいた」
「和也さん！？」
振り向くと居ないと思っていた彼とバスルームの鏡越しに合った視線
二宮「気に入った？」(笑)
彼はしてやったりに笑う
「はい！」
リングは″契約″をフラッシュバックさせる効果があるらしいけど
外してしまえばわからない
でも
このリングは外した時
彼のことをより一層思い出す
指に押印のように刻まれたメッセージが密やか
「これ…」
だけどリングを外しているときにですら彼のものだと言われている絶対的なもので
二宮「インナーメッセージって言うらしいよ」
ゆっくりと私に歩み寄る彼は
左手をすくいあげると乾いた唇を私の肌に押された文字に重ねるように口づけた
「違くて…」
二宮「…ああ」(笑)
私が聞きたい事に気づいた彼は右耳に唇をよせると
朝には似つかわしくない甘い声に囁いて
二宮「I'm all yours.…ワタシハアナタノモノ」
彼は私のもので
二宮「昨日愛してるって言ったけど、ちょっと間違えたかな」
私は彼のもの
「え？」
何処までも尽きない独占的な言葉は
二宮「覚悟はいい？」
最高の愛の言葉
二宮「愛してるの続きを貴女に見せるから」
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aracick5963(プロフ) - 更新ありがとうございました。最後にオーナー登場嬉しかったです。いろんなお話楽しませて頂きました。Xにもお邪魔したいですけど、私ほぼ閲覧なので諦めます。また機会があれば、お話よませてくださいね。 (11月30日 0時) (
レス) @page21 id: 4219fda75e (このIDを非表示/違反報告)
2-38(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん、コメントありがとうございます！お祝いのお言葉とても嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです！色々とあり寂しいですがこちらでほっこりしていただけたら嬉しいです。 (11月29日 10時) (レス) id: 669851ff1c (このIDを非表示/違反報告)
2-38(プロフ) - ラッシーさん» ラッシーさん、コメントありがとうございます！すごくよくわかります！ファンとして色々と複雑な感情ですよね。今回の最後に大野さん目線なのはやっぱり大野さんの存在の大きさというか上手く言えませんがリアルもお話も絶対的な存在だなってしみじみ思います。 (11月29日 10時) (レス) id: 669851ff1c (このIDを非表示/違反報告)
2-38(プロフ) - 愛渚さん» 愛渚さん、こちらへのコメントありがとうございます！そうですよね、色々と有りすぎて私達がどうにか出来ることでもないので安心し、また彼等を応援できるようになりたいっと願うばかりです。彼スーお時間ありましたらまた是非に！ (11月29日 10時) (レス) id: 669851ff1c (このIDを非表示/違反報告)
2-38(プロフ) - ともさん» ともさん、コメントありがとうございます！長い間お待たせしてしまったにも関わらず最後までお付き合いくださり感謝の気持ちでいっぱいです。また既存作品の更新を進めていく予定なので覗いていただけたら嬉しいです。 (11月29日 10時) (レス) id: 669851ff1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2-38
| 作成日時：2020年12月17日 22時
