爆弾を落として ページ4
春風に吹かれて逆立つ切り立て髪を直しながら坂道を登ふ。
区切りだ。と思い切っつた髪の毛はかぶってるフードの静電気でよく跳ねる。
位置の定まらない前髪の向こう側に、見慣れたもじゃもじゃ頭が私と同じ制服を着て歩いていた。
「あ、出久。おはよう」
私の変わってしまった姿に彼は驚かず変わらない挨拶を返してくれた。
「A！おはよう。今日からまた一緒の学校だね。宜しく」
「うん。宜しく」
そう言って眩しい白い歯が笑った口から見える。
彼の笑顔を、私はこれから曇らせる。
小さい頃から彼の笑顔が私の希望だった。個性もないのに正義感が強くて、誰よりもヒーローに憧れ努力を惜しまない彼は私が普通科に通うことを知らない。
とてもじゃないが話せなかった。
中学最後の学年だけ、出久とはクラスが離れてしまって話す機会がなかった。
学校側は普通科でも素晴らしいと賞賛してくれたが、すごく悔しかった。
「出久、頑張ろうね。お互い」
「うん。僕はAやかっちゃんみたいに凄くないから周りよりもっともっと頑張らないと」
私は凄くない、貴方みたいに環境にも人に恵まれなくて、空回りばっかりしてるんだよ。
私、知ってるんだからトップヒーローと秘密の特訓していたこと。
私ができない努力により、彼は見事、スタートラインに立った。
学校につくまで、これからの話をしていた。
どんな先生か、どんなすごい人が集まっているのか。
とうとう着いてしまった門の前で嫌でも現実を突きつけられる。
私は一般人に、出久はヒーローの卵に。
「あ、そう言えば、Aは何組なの？」
「C組。じゃね」
「えっ、A──」
その声を遮るようにネットから音楽を引っ張る。
頭の中が音楽でいっぱいになって周囲の音をかき消す。
入学式。そんな時間、きっとヒーロー科にはないんだろうな。
私が授業している間も彼は頂きを目指して努力をするのだろう。
教室は案外普通だった。
入学式も滞り無く終わって、教室では和やかな雰囲気のまま自己紹介が始まった。
面倒なことに個性の名前と詳細を言うという義務的な空気が生まれていたが淡々と終わらせる。
「私は継体Aです。私は普通科で終わるつもりは無いのでヒーロー科編入までの間よろしくお願いします」
空気を無視して生まれる無言に誰もが固まる。
クラス全員を敵に回したと言っても過言ではない。
感じの悪い奴というレッテルを貼られて人がよってこなければ万々歳。
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ダンガンロンパは推しを容易に作ってはいけない - すげえめっちゃ好きな感じの小説だあ (2021年8月23日 10時) (
レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
ラヴィーチェ(プロフ) - はらさん» 申し訳ありません。私の不注意により不快な思いをさせたことを心からお詫び申し上げます。今後、このようなことが怒らないよう、最新の注意を払います。申し訳ありませんでした (2018年5月16日 8時) (レス) id: 037d8a50b7 (このIDを非表示/違反報告)
ラヴィーチェ(プロフ) - センターさん» 大変申し訳ありません！今すぐ外させていただきます。確認事項を怠った私の責任です。大変申し訳ありませんでした。 (2018年5月16日 8時) (レス) id: 037d8a50b7 (このIDを非表示/違反報告)
センター - 禁止事項とか書いてるくせにオリフラ外し忘れって…そんな事も確認しないで禁止事項とか書かれてもね。 (2018年5月16日 7時) (レス) id: 734660d926 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月16日 6時) (レス) id: b28799338a (このIDを非表示/違反報告)
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