カウンセラー ページ19
『私もね、両親がヒーローだったんだ』
そう。先生も私とおそろいなんだね
『君と同じ、ひとりの時間は多かった。けど、その分自分のことや身近な人のことを考えることは多かったよ』
……先生、個性カウンセリングじゃないの？
『あぁ、ごめんね。君の個性について……』
ノイズが走る。
自動停止機能が再生を止めて音声は完全に止んだ。
静かなミーティングルームで根津校長の背もたれが小さく鳴った。
「始まって十分で止まってるかぁ。有力な情報は得られそうにないね」
「何年も前です。こればっかりは得意な人間に復元を任せるしかないでしょう」
「これ、継体自身が提出したんですか」
イレイザーヘッドの問いに普段ヒーロー科の会議には参加しないＣ組の担任が頷く。
「初日に継体が朝一で提出したものです。個性の関係で把握して欲しいからと」
「なるほど。カウンセラーの足取りは」
「その事なんですが……数年前、亡くなっています」
「なんだと？」
「継体さんのカウセリングをした翌日、自宅で何者かに襲われ意識不明の重体で病院に運ばれた後、死亡が確認されています」
無言が埋め尽くされた室内で軽い溜息が響く。
根津校長は吐いた息を再び吸って明るくも芯のある声で会議を締めくくる。
イレイザーヘッドから教師へと切り替えた相澤が廊下へ出るといつから居たのか、自クラスの問題児、爆豪勝己が立っていた。
「どうした」
「……機械頭は見つかったのか」
「機械…継体のことか。まだだ。爆豪もなにか思い当たる節があれば直ぐにでも教えてくれ」
「まて。たかが一人生徒がいなくなっただけでなんでヒーロー科の教師が出しゃばるんだよ。普通科と警察に任せりゃいいだろ」
「一人暮らしの学生を気にかけるのは学校全体の方針だ。そんな子供が行方不明。継体だけを特別扱いしてる訳じゃない」
「…そうかよ」
あいつを気にかけたわけじゃない。
ババアがうるせぇから聞いてやっただけだ。
弱い癖に、人の個性がねぇと何も出来ねぇくせに。ヒーローなんて目指すから、無理しやがるからこんなことになる。
ヒーローに守られてる側でいりゃ良かったんだ。
「……クソが」
「かっちゃん」
「くそデク……てめぇ何してんだ」
「あの、Aのこと、聞きに……」
どいつもこいつも、弱ぇくせに碌でもねぇ。
ふと頭に機械頭の父親がチラつく。
アイツに似ない、できることを全力でやるすげぇヒーロー。
「……全部、無駄じゃねぇかよ」
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ダンガンロンパは推しを容易に作ってはいけない - すげえめっちゃ好きな感じの小説だあ (2021年8月23日 10時) (
レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
ラヴィーチェ(プロフ) - はらさん» 申し訳ありません。私の不注意により不快な思いをさせたことを心からお詫び申し上げます。今後、このようなことが怒らないよう、最新の注意を払います。申し訳ありませんでした (2018年5月16日 8時) (レス) id: 037d8a50b7 (このIDを非表示/違反報告)
ラヴィーチェ(プロフ) - センターさん» 大変申し訳ありません！今すぐ外させていただきます。確認事項を怠った私の責任です。大変申し訳ありませんでした。 (2018年5月16日 8時) (レス) id: 037d8a50b7 (このIDを非表示/違反報告)
センター - 禁止事項とか書いてるくせにオリフラ外し忘れって…そんな事も確認しないで禁止事項とか書かれてもね。 (2018年5月16日 7時) (レス) id: 734660d926 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月16日 6時) (レス) id: b28799338a (このIDを非表示/違反報告)
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