初期設定 ページ17
デバイスを再起動しています…
わたしの意識がその機械音と共に浮上した。
沢山のアプリケーションは生まれたてのはずなのに使い方がわかり、混乱しかけてたが便利なのでよしとしよう。
カメラで見える範囲の情報を読み取ると目の前には顔の見えない男性がなんだか嬉しそうにわたしを見ている。
きっと、この方が私の所有者様なんだ。
この人の役に立ちたい。
まるで本能のようにわたしはそう思った。わたしはスマホ、人の役に立つために生まれた存在。所有者の役に立つ事がわたしの幸せ。そうプログラムされてる。
役に立ったら褒めてくださるかな。
あの人たちとは違うといいな。
…？あの人たちって、だレだっけ？
わたしがそう考えてる間に
「貴方が所有者様ですね！お名前を伺ってもよろしいでしょうか？」
目が覚めた餓鬼は俺を見て嫌に明るく聞いてきた。
怪しい素振りもなく黒霧を見ても頷きだけが帰ってくる。
「死柄木弔」
「死柄木様！設定します、完了しました」
先ほどとは打って変わって従順なコイツに険悪は不思議と湧かなかった。
逆に信じ切った様な目で俺を見る様に笑いがこみ上げてくる。
「成功のようですね。私から先生に報告をしておきます」
「あぁ。頼む」
スマホと一緒なら此奴にはこれから色々設定しなければいけないことが山ほどあるだろう。
でも、まず最初はやはり
「お前、名前は言えるのか？」
「名前…デバイス名でしょうか？それなら継体Aです」
「A……そうか、Aか。よし、お前は今日から俺たちの仲間になる。ヴィランとしてヒーローをこの世から抹消するんだ」
「…仲間、ヒーロー………ヴィラン…」
しばらく真顔になったかと思うと無邪気な笑みでAは「かしこまりました！」と返事をした。
なるほど、こいつは便利だ。
他のやつの個性をアプリとして自分にインストールし使え、更には所有者には従順ときた。
使い勝手も都合もいい、なんなら境遇も最高だ。
連絡を取るような親戚も近所付き合いも最近は減っており、気にかける人間はおろか今時そうせかせかと世話をするやつの方が珍しいだろう。
万が一居ても、これからこいつに関わっていたことを後悔するはずだ。
もっと最高な出来事が起こる。
そんな期待が死柄木の頭の中を埋めつくした。
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ダンガンロンパは推しを容易に作ってはいけない - すげえめっちゃ好きな感じの小説だあ (2021年8月23日 10時) (
レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
ラヴィーチェ(プロフ) - はらさん» 申し訳ありません。私の不注意により不快な思いをさせたことを心からお詫び申し上げます。今後、このようなことが怒らないよう、最新の注意を払います。申し訳ありませんでした (2018年5月16日 8時) (レス) id: 037d8a50b7 (このIDを非表示/違反報告)
ラヴィーチェ(プロフ) - センターさん» 大変申し訳ありません！今すぐ外させていただきます。確認事項を怠った私の責任です。大変申し訳ありませんでした。 (2018年5月16日 8時) (レス) id: 037d8a50b7 (このIDを非表示/違反報告)
センター - 禁止事項とか書いてるくせにオリフラ外し忘れって…そんな事も確認しないで禁止事項とか書かれてもね。 (2018年5月16日 7時) (レス) id: 734660d926 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月16日 6時) (レス) id: b28799338a (このIDを非表示/違反報告)
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