金城碧海 ページ3
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これで何度目のため息だろうか。
その重たい何度目かのため息はわたしのため息ではなく碧海くんのもの。
今、この小さな部屋にはわたしと碧海くんの２人だけ。
わたしの大好きな碧海くんは、ソファーに腰を下ろして
光の宿らない目でどこか一点を見つめている。
こんなことなんて、滅多にないから
どうしていいか分からない。
きっと、仕事のことで悩んでいるのだと思う。
だけどわたしは
��芸能人��という特殊な仕事のことは、よく分からない
無神経なことを言って、彼を傷つけるのは避けたい。
だけど、誰かに話すのと話さないのではきっと心の負担も違ってくると思う。
碧海くんには
もっと笑って欲しい。
もっとわたしを頼って欲しい。
『…碧海くん、考えごと？』
金城「……うーん」
『…悩みごと、とか？』
金城「……」
『…なにかあったらいつでも言ってね、？』
碧海くんが傷つかない言葉を選んで、必死に頭の中で
変換する。
だけど今の疲れきった碧海くんには、ダメだったみたい
金城「ちょっと、今は静かにしといてほしいねんけど」
さらっと放たれたその一言に、息を呑んだ。
いつもよりさらに低いその声が、やけに響いて
わたしの耳に残った。
こんなになるまで気づかなかった自分も情けない。
だけど、どうしてなにも相談してくれなかったのか
不思議で仕方なかった。
いつもそう。
わたしの悩みごとはすぐに気づいてくれて、
率先して相談にのってくれるのに、わたしにはなにも
話してくれない。
そんなにわたしが頼りないのかな、と思うことも
少なくなかった。
一度気になると、
いてもたってもいられないこの性格上、きっと今一番
言ってはいけないことを言ってしまったと思う。
『……どうして、いつも話してくれないの、？』
突然こんなことを言ってしまったから、
目を開いてこちらを見る。
こんなこと言うはずじゃなかったのに。
今こんなことを言っても、
ただ碧海くんを困らせてしまうだけなのに。
だけど一度口から出てしまった言葉は、
消せないどころか、止まることを知らずにどんどん
出てくるだけ。
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KIM MIN(プロフ) - 作者様、お元気なのでしょうか？？更新通知がくるのですがいつもどのページを更新されたのかわかりません、、 (2022年5月18日 22時) (
レス) id: 1ef7e18aac (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - 夕さん» 遅くなりましたが、リクエストありがとうございました☺︎ (2021年11月24日 12時) (レス) @page46 id: 86097db40b (このIDを非表示/違反報告)
夕 - いつも楽しく読ませてもらってます!リクエストなんですけど、彼女が推しをみて騒いで、それに嫉妬する奨君が見たいです! (2021年11月18日 1時) (レス) @page50 id: f6bd15d481 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - たらこさん» リクエストありがとうございます！もうしばらくお待ちください…(；＿；) (2021年11月4日 22時) (レス) id: 86097db40b (このIDを非表示/違反報告)
たらこ - いつも楽しく読んでいます！リクエストなのですが、奨くんか蓮くんがめちゃめちゃ甘やかしてくれるお話が読みたいです🙂 (2021年11月3日 5時) (レス) id: 62ab9649b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ | 作成日時：2021年10月7日 21時
