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生まれて来た子が男なら
俺は間違いなくその子供を敵視するだろう
例え自分の子であっても
彼女の愛情を一心に背負って産まれて来る赤ん坊を…
俺は愛せるのだろうか…
あれだけ望んだ彼女との子供なのに…
お前を奪われるのではないかと…
そんな恐怖さえ感じるようになった
「そんなに、赤ん坊が大事か？」
俺が隣にいるのに
お前はいつまで腹の中に話し掛けてんだ？
「俺といる時くらい、俺のことだけを考えろよ」
顎を掴み、無理やり俺と視線を合わせさせる
その瞳には
やはり光が籠もってはいない
「……私…」
「あ？」
彼女が静かに声を出した
小さ過ぎて、上手く聞き取れない
「私…あなたのこと、嫌いよ…」
「………」
キーンと耳鳴りがする
「私には、あなたよりも…お腹の子の方が大切なの…」
直後…
俺は彼女を押し倒していた
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作者名：ポツコ
| 作成日時：2016年12月8日 20時
