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「そんなに震えて、可哀想にな」
口元を緩め、上から私を見下ろす
そして血で滲んだ唇を一舐めした
とても冷たい、色を持たない瞳
初めて会った時と変わらない…
「でも悪いのはお前だろう？この俺がいるのに」
「……」
「結婚してからずっと、お前は俺を見てはくれない」
彼が何を言っているのか、分からなかった…
よく回らない頭で考える
そもそも何故彼は私と結婚したのだろう…
最初から私の正体を知っていたのなら、わざわざ結婚なんて真似しなくても…
「復讐するのは勝手だが、二度と俺以外のことを考えるのは許さねぇ」
ギロリと…
冷たい瞳に息を呑む
「どうして…」
ソッと声を出した
「どうして私と…結婚なんてしたの…」
空気中に消える程小さいそれ
「………」
しばらくの沈黙
「はっ…」
その後で、吹くような笑い声が聞こえる
この空気には余りに似付かわしくない
「ククッ…愚問だな」
体勢を変え、彼は陰部に顔を埋めた
ビクッ
「やっ…っ！ぁあ…」
「お前が憎いから…」
「んん…しゃ、べっ…ない、で」
彼の吐く息が敏感な部分に当たる
「一生掛けて縛り付けてやる」
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作者名：ポツコ
| 作成日時：2016年12月8日 20時
