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「“一生”ね…」
スッと首筋に触れる手
そしてゆっくり口角を上げた
「で?これからどするんだ?」
不敵な笑みを浮かべ、上から私を見下ろす
「俺に正体がバレて離婚するか?」
「………」
「それとも、必死に集めたその資料を使って会社に損害でも与えてみるか?」
私から書類を奪い、それをベッドの下へと捨てる
「こんな物、使いたかったらいくらでも使えば良い。なんなら俺が今言ったことを公にしたって構わない」
“でもな…”と
彼の目の色が変わった気がした
「離婚だけは絶対にさねぇよ…」
「っ…」
何…?
この部屋って、こんなに寒かったっけ…
「残念だったな、折角戸籍を犠牲にしてまで俺と結婚したってのに」
何でこんなにも…
背筋が寒く…
「復讐も果たせないまま、お前は俺に捕らわれたって訳だ」
「なに、言って…」
「こんな簡単に事が進むとは、正直拍子抜けだ」
「………」
頭の中で察した
もしかしたら、最初から全て彼の筋書き通りだったんじゃないかって
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作者名:ポツコ | 作成日時:2016年12月8日 20時