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あの出来事から1年と半年
私は大学2年となり、普通の大学生活を送っていた
たった一度切りの、あの日のことが
頭の片隅にいつまでも居座り続ける
結局…
彼の思い通りになってしまったのかと、そんな自分を嘆いたこともあった
それでもこうして普通に過ごせているのは
もう会うこともないだろうと思っていたから
私は…
この平和な日常が、いつまでも続くのだと信じていた
そうあって欲しいと、
願っていたんだ…
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平日の午後
大学の授業が急に講休になり、家で1人のんびりとした時間を過ごす
時計を見ながらそろそろ妹が帰って来る頃かな、なんて思っていたら
案の定玄関のドアの開く音がした
「あれ、お姉ちゃん帰ってるのかな？」
玄関で私の靴でも見たのか、そんな声が聞こえる
「すいません先輩、姉がいるみたいです」
「？」
誰かと一緒？
“先輩”って…
「ただいまー、お姉ちゃんいるの？」
玄関先で呼ばれ、私は座っていたソファーから立ち上がった
リビングと玄関を繋ぐドアを開けようと、取っ手の部分に手を掛けた時
先に向こう側からそれを回され、妹が姿を現す
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作者名：ポツコ
| 作成日時：2017年1月11日 21時
