後輩。 (ページ3)

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「ベクヒョンくん？どうしたの、生徒会室に呼び出すなんて」

明日は卒業式

たまたま遅くまで残っていた私は急に彼から呼び出しを受けた

電気も付いていない、薄暗い教室の中に私と彼の２人だけ

「もう明日で最後だから、その前に言っておきたいことがあって」

「？」

ガチャンと

部屋の鍵が掛かったことに気付く

「ベクヒョン、くん…？」

一歩、一歩迫って来る彼に、嫌な予感がした

感じたことのない恐怖

彼の歩調に合わせて私も後ろに下がる

背中が壁に当たった時には

目の前には既に彼がいた

「俺…高校に入ってから、ずっと先輩のことが好きだったよ」

「……え…？」

彼と壁に挟まれて、身動きが取れない状態で言われた言葉

「好き過ぎておかしくなるくらい、俺の頭の中は常に先輩でいっぱいだった」

「………」

「毎日さ、家帰ったら先輩のこと思い出しながら抜いてたんだよ？」

「なっ…」

彼は…

何を言ってるの…？

「この写真、あんまり可愛いから俺の待ち受けなんだ」

彼はポケットから携帯を取り出すと、その画面を私に見せた

「っ…」

「ね？よく撮れてるでしょ？」

そこに写っていたのは

校庭を友達と談笑しながら歩く私の姿

明らかに隠し撮りされたもの…

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