後輩。 (ページ19)

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「“ジョンデ”…？」
　

「あ…」

“しまった”と

瞬時に思った

彼の瞳が氷点下まで下がる

　

「ジョンデって、誰？」

恐ろしい程の冷たい目で私を見下ろしていて

「っ…」

背筋が、凍った

「誰なの？そいつ」

低く、色のない声に

まるで金縛りにでもあったかのような感覚さえ覚える

「ねぇ、先輩…」

恐怖の余り、強くシーツを掴む

喉の奥に力を入れた

「すっ…好きなの…彼のこと…」

あなたに犯されたあの日から

極度に男性を避けていた私が、唯一心を許せた人物

あなたと再会さえしなければ、告白しようと考えていた大切な人…

「だから…こんなの、もうやめて…」

震える声と共に目尻から垂れる涙

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「は…？」

無表情で無機質な

感情の籠もってないそれが、耳に届いた

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