後輩。 (ページ13)

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それから1週間後

再会した日以来彼が家へ来ることはなく、あれは夢だったのではないかと思うくらい平和な日常を送れていた

ただ時々妹が楽しそうに電話やSNSをしている姿を見たら

やっぱりこれが現実なんだと思い知らされる

そんなある日

私は風邪をこじらせ、昨日から大学を休んでいた

酷い頭痛がして、体もダルい

熱も38°を余裕で越し、1日中ベッドの上

両親は仕事で遅い

妹は学校

１人っきりの家で熱にうなされながら時間を過ごしていた

ピンポーン

「………」

ピンポーン

「ん…」

なに…？

ピンポーン

チャイムの、音…？

閉じていた目をうっすら開けて、重たい体を起こす

フラフラの足取り

転びそうになりながら壁に手を付き玄関へと向かう

ピンポーン

「は…はい…」

ガチャリとドアを開け、訪問者を確認する

え…？

「こんにちは、先輩」

「っ…」

寒気がしたのは、風邪のせいか…

それとも…

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