◆第6話 ページ7
Aside
「あー……それは距離感バクってんわ」
泣いていいですか。
次の日。学校に行き、親友のハノに普段の生活のことを話した。
そしたら深刻な顔をして冒頭の言葉を言った後、「それ、ほんとに大丈夫?」と心配された。
「でも、Aにとって、それが普通なんだもんなぁ……。」
「う……、やっぱり普通じゃないのか……。」
「うん。普通では無い。」
ハノはキッパリと言い切った。
でもその答え方は私が1番求めていた答え方だった。
ハノは一人っ子だし、キョウダイとか幼馴染とかの距離感について客観的に見れていると思うからこの判断は正しいのだと思う。
「もう一度言うけど、手は出されてないんでしょ??
私はそこだけが心配だよ。だって、相手があの佐野でしょ?」
「ないない。たとえ、相手が“あの佐野”でもね。
だってシンイチローだよ???オンナのケツばっか追いかけてんの。その度にめちゃくちゃ振られるし。
何なら多分まだドーテーだよアイツ。」
ハノがシンイチローの事について気にしてるのはシンイチローが不良であり、暴走族を率いているからだろう。
でも私からするとただのヘタレ野郎でしかないので怖くもなんともない。
「Aはそう言うけどさ、アンタがアイツのハジメテになる事だって無きにしも非ずだかんね。」
「ヤダヤダ。そんな事考えたくないワ。」
「てゆーかその前に佐野にカノジョ出来たらAは少なくとも今の生活続けらんなくなるケド。」
「え、なんで???」
「………はぁーーー。そっか、そうだよねぇ。
Aにとっての“普通”の生活にその距離感が組み込まれてんだもんな……。
簡単に言うと、Aのそのポジションがカノジョのモノになるって事だよ。
カノジョはきっと付き合ってもない女にバグってる距離感でベタつかれたらたまったもんじゃないと思うよ。
私からすると付き合ってないのにそれしてるAは尊敬に値するレベルで鈍感だよ。」
「ん?ちょっと待てよ。
私ってシンイチローやカノジョからしてもめちゃくちゃ邪魔な存在?」
「…………そうなっちゃうよね。
そもそも今までその距離感でやってきて、気まづくなることなかったのが不思議。」
ごめん、昨日だねそれ。
私は決意した(2連続)
シンイチロー離れします!!!!
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まな - Blueさん» 救済決定有難う御座います!とても烏滸がましいのですが、夢主ちゃんが庇って、死にはしないけど、重症を負う的なストーリーにして欲しいです!!更新楽しみに待ってます!早く続きが読みたくてウズウズしてます!(急かすなや)応援してます! (2021年9月6日 10時) (レス) id: 53c74e92e7 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - コメントしてくださった皆様!!!!!!本当にありがとうございます!!!!!!圧倒的に救済が多いのでそちらの方向で進めさせて頂きます!! (2021年8月27日 21時) (レス) id: f9b0df4936 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - 苺ミルク飴さん» 感想ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです!!拙い文章ですが、楽しんでいただけると幸いです!! (2021年8月27日 21時) (レス) id: f9b0df4936 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 救済でお願いします! (2021年8月27日 18時) (レス) id: e404a1bc1f (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - ハッピーエンドで! (2021年8月27日 12時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Blue | 作成日時:2021年7月26日 22時