玖ノ話《過去編》 ページ10
※ここから過去編に入ります。
長くなる予定です。
Aside
あれはまだ蜜璃が杏寿郎さんの継子だった頃。
私は街に買い出しに出ていた。
私の家は家族が多く、母だけでは家事が回らなかった。
買い出す量も多く、前までは蜜璃と来ていたのだが、蜜璃が鬼殺隊というところに入隊してからは1人で来ている。
少し寂しいとは思うが蜜璃が頑張っているのなら私も頑張ろうという気持ちになれた。
いつものお店に行こうとしたのだが、その通り道の間にある定食屋で大きな声が聞こえた。
「わっしょい!わっしょい!うまい!うまい!」
かなり大きな声なので外まで響いている。
少し中まで覗いてみると、1人の男性が味噌汁を飲んでいた。
彼の前には沢山のお椀が積み上げられている。
その隣には連れがいるらしく、そちらの方の前にも沢山の皿が並べられていた。
(かなり食べてるな………。)
蜜璃も食べる方だったのでそんなに驚きはしないのだが。
気になってもう少し中に入ってみる。
今まで見えなかった隣の方の姿が見える。
──────その人の髪は見覚えのある桜色だった。
「蜜璃?!」
私は驚いた。普段あまり声は張らない私でも大きな声を出していた。
私の声に気づいたのか蜜璃らしき人がこちらに顔を向けた。
「お姉ちゃん?!」
その声に酷く安心したのを覚えている。
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伊黒小芭内好きのための短編集
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ゆう - この作品がとても好きです!もう3回は読みましたwそれで一つ気になるところがあるのですが、弐拾ノ話 の彼女の隣には、先日亡くなった夫の煉獄杏寿郎の遺影が置いてある。の部分ですが、8週目のときに煉獄さんは亡くなっているので7、8ヶ月は過ぎてるのではないかと… (2020年12月12日 21時) (レス) id: f96bb2aabf (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 大丈夫ですよ! (2020年1月23日 12時) (レス) id: c12879cda4 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - アリスさん» すみません……このお話のリクエストは締め切ってしまいました……。次のお話での番外編でもよろしいでしょうか……。本当に申し訳ありません。 (2020年1月18日 9時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - リクエストで実弥と煉獄さんの生存verを全力で希望します!! (2020年1月18日 0時) (レス) id: c12879cda4 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - Blueさん» はい!是非とも読ませていただきます!頑張ってください!応援してます! (2020年1月14日 3時) (レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Blue | 作成日時:2019年12月15日 16時