拾玖ノ話 ページ20
Aside
私は、お義父様の部屋の前に来ていた。
それは、杏寿郎さんの最期の言葉を伝えるのと、子供がいることを伝えるためだ。
私は深呼吸をして、襖を開ける。
「失礼します。」
そこには、中庭へ身体を向け、酒を隣に置いたお義父様の姿。
「お戻りでしたか……。
先程の……。「うるさい!!」っ………。」
すぐさま飛んできたのは怒号。
でも、これだけは、これだけは伝えなければ。
「杏寿郎さんが遺した言葉を……。」
「どうせ俺への恨みごとだろう!
わかりきってる!!」
「そんな事はありません。
余所者の私が言うべき事ではありませんが……
杏寿郎さんは、貴方の事を尊敬していました。」
せめて、せめてでも最期の言葉を……。
「─────体を大切にして欲しい。
これがお義父様に杏寿郎さんが遺した言葉です。
それと………、
私は今、杏寿郎さんとの子供を授かっております。
失礼致しました。」
杏寿郎さんの言葉、届くといいな。
いや、もう届いているだろう。
家族なのだから──────………
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ゆう - この作品がとても好きです!もう3回は読みましたwそれで一つ気になるところがあるのですが、弐拾ノ話 の彼女の隣には、先日亡くなった夫の煉獄杏寿郎の遺影が置いてある。の部分ですが、8週目のときに煉獄さんは亡くなっているので7、8ヶ月は過ぎてるのではないかと… (2020年12月12日 21時) (レス) id: f96bb2aabf (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 大丈夫ですよ! (2020年1月23日 12時) (レス) id: c12879cda4 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - アリスさん» すみません……このお話のリクエストは締め切ってしまいました……。次のお話での番外編でもよろしいでしょうか……。本当に申し訳ありません。 (2020年1月18日 9時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - リクエストで実弥と煉獄さんの生存verを全力で希望します!! (2020年1月18日 0時) (レス) id: c12879cda4 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - Blueさん» はい!是非とも読ませていただきます!頑張ってください!応援してます! (2020年1月14日 3時) (レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Blue | 作成日時:2019年12月15日 16時