拾伍ノ話 ページ16
Aside
少年は、お義父様に殴られながらも向かっていった。
涙を流しながら。
彼は、杏寿郎さんのために泣いてくれているのだろうか。
彼はきっと杏寿郎さんと一緒にいた時間も少ないはずなのに。
なのに私は一滴の涙すら出ないのだ。
悲しいのに。寂しいのに。
まるでどんどん自分の心が無くなっていくよう。
そんな事を思っていた時だった。
少年が凄い回転でお義父様に頭突きを食らわせた。
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少年の名前は竈門炭治郎君というらしい。
お義父様に頭突きを食らわせてから、屋敷に上がってもらい、話を聞くことにした。
いかにも、やってしまったと頭を下げていた。
「お茶です。どうぞ。」
「ありがとうございます………。」
私はお茶を出し、竈門君は丁寧にお礼を述べた。
「ごめんね、本当にお父さん頭突いちゃって……
大丈夫だった?」
竈門君は千寿郎君に先程の事を謝った。
「大丈夫だと思います。目を覚ましてからお酒を買いに出かけて行ったので。」
「そっか……。」
あの頭突きから少し気を失ってしまっていたので私達で何とか屋敷へ運んだのだった。
「ありがとうございます。」
今度は千寿郎君が竈門君にお礼を言ったのだが、竈門君はなんの事かわかっていないようだ。
「すっきりしました。
兄を悪く言われても僕は口答えすらできなかった。
………兄はどんな最期だったのでしょうか?」
千寿郎君は俯きながら竈門君に問いかけた。
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ゆう - この作品がとても好きです!もう3回は読みましたwそれで一つ気になるところがあるのですが、弐拾ノ話 の彼女の隣には、先日亡くなった夫の煉獄杏寿郎の遺影が置いてある。の部分ですが、8週目のときに煉獄さんは亡くなっているので7、8ヶ月は過ぎてるのではないかと… (2020年12月12日 21時) (レス) id: f96bb2aabf (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 大丈夫ですよ! (2020年1月23日 12時) (レス) id: c12879cda4 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - アリスさん» すみません……このお話のリクエストは締め切ってしまいました……。次のお話での番外編でもよろしいでしょうか……。本当に申し訳ありません。 (2020年1月18日 9時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - リクエストで実弥と煉獄さんの生存verを全力で希望します!! (2020年1月18日 0時) (レス) id: c12879cda4 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - Blueさん» はい!是非とも読ませていただきます!頑張ってください!応援してます! (2020年1月14日 3時) (レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Blue | 作成日時:2019年12月15日 16時