玖ノ話 ページ10
実弥side
臓器機能低下及び、それに伴う体力の低下
この後遺症は鬼殺隊士としても子供を産む母体にしても致命的だった。
このことを知ったのはAが怪我をした3ヶ月前だ。
・3ヶ月前
俺はAが瀕死の大怪我を負ったと鴉から聞き、直ぐに蝶屋敷へと向かった。
「胡蝶!!!!!
Aは?!?!」
我ながらこの時はかなり焦っていたと思う。
実際に冷や汗が止まらなかった。
「不死川さん。落ち着いてください。
一命は取り留めました。
ですが…………。」
胡蝶は言葉に詰まっていた。
その顔はとても苦しそうで、悲しそうだった。
俺は笑顔をあまり崩さない胡蝶がそんな顔をする程までAの怪我は酷いものだったのだと理解した。
────── 一命は取り留めた
この言葉が表している意味はAが生きているということ。
あいつが死ぬ以上に怖いことはない。
そう思い、俺は覚悟を決めた。
「ハッキリ言え。」
「…………目覚めたとしても、後遺症が残る可能性が高いです。
五体満足ではあるものの、臓器に大きな負荷がかかってしまったと思われます。
そもそも、目覚めるかどうかも…………。」
頭を鈍器で殴られたような衝撃が走った。
後遺症が残るということはあいつが鬼殺隊士として鬼を斬れないことを表していた。
「…………胡蝶。
あいつにはまだ
Aは家族を鬼に殺され、とても強い憎悪を抱いている。
自分と同じ人を出さないようにと今まで頑張ってきた。
それを今ここで鬼を斬るという目標を失ってしまったら、精神的にどうなるかわからない。
つまりは様子を見ようということだ。
「……………そうですね。
とりあえず私達も慎重に様子を見ます。」
胡蝶も俺の考えてる事が分かったのだろう。
考えに賛成した。
結果この判断が、今この事態を招いた。
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Blue(プロフ) - ゆりま(タピ犬)さん» マジですか!w泣いてくれたんですか?!ありがとうございます! (2020年3月4日 20時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりま(タピ犬) - あのー、泣かせに来てます?(泣いた人)嫌味ですか?( ˙-˙ )←いい作品すぎてやばかったと言いたかった人 (2020年2月5日 22時) (レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いてとても嬉しいです!検討していきたいと思います! (2019年12月16日 6時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございます!一気に読ませて頂きました! ラスト切なかったですが…(泣)番外編も読めて良かったです!番外編のラストにも感動で涙腺に来ました(つд;*) 個人的に炭治郎でも読んでみたくなりました (2019年12月16日 5時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - しぃさん» まぁまぁしぃさん落ち着けなぁww私もこの人の作品はオススメなんで見て頂けると幸いですw (2019年12月14日 23時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Blue | 作成日時:2019年11月15日 17時