子供ができました。【不死川実弥】

番外編《不死川実弥の子育て事情》 ページ25

実弥side



宇髄の屋敷の玄関を叩いた。


出てきたのは宇髄で、俺を見るやいなや子供に目を向け、



「よォ。よく来たな。

しっかり面倒みとくから。」


と言った。



「あァ。いつもすまねェな。」



「地味に謝んじゃねぇよ。

嫁たちが喜ぶから一石二鳥だ。


喜べ！今日の夕飯はふぐ刺しだ！」



宇髄は今度は子供と目線を合わせて言った。



「それはお前の好物だろうが。」


そう俺が言うと、何やら屋敷の奥からバタバタと足音が聞こえてきた。



「天元様あああ！来たんですか？！」


「ちょっと須磨！屋敷の中を走らない！」


「2人とも声の大きさが………。」



宇髄の嫁たちが出てきたようだ。

相変わらず賑やかだ。



そう思った時だった。



「カアアア！

風柱ァ!!!!!風柱ァ!!!!!

任務ゥ!!!!!任務ゥ!!!!!」



俺の鎹鴉だった。



「行ってくる。」


「ああ。気をつけてな。

きちんと見ておくから。」



(………行くか。)



俺は子供を宇髄の嫁たちに引き渡そうとした時。



グイ


子供に隊服の裾を掴まれた。


「？どうしたァ？」


「……ぃ……か……で……」


「？」


(聞き取れなかった……)


「いかないでっ！

私を置いてかないでよぉぉお」


そう言うとわんわん泣き出してしまった。




ど う し よ う


NEXT▷▶▷

番外編《不死川実弥の子育て事情》→←番外編 《不死川実弥の子育て事情》

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す