検索窓
今日:5 hit、昨日:16 hit、合計:435,866 hit

拾捌ノ話 ページ19

NOside



朝、鬼狩りが勤務時間が終わりを迎え、朝日が出迎えを始める。



住民達の住む家々は静まり返る。



そんな中、蝶屋敷ではバタバタと足音や大きな声が聞こえている。




とある部屋で、ある女性が出産を迎えていた。



そして先程産声が上がったのだ。



その後の色々な処置を終え、ひと段落ついたところだ。


部屋の中では、10数名の個性豊かな男女がベッドで衰弱している女性を心配な目で見つめていた。


ベッドの横には産屋敷家97代目当主 産屋敷耀哉の姿もあった。



風柱 不死川実弥は女性の手を握っている。

2人の手の薬指には指輪がきらりと光っている。




「おめでとう。A。

よく頑張ったね。」


耀哉が独特な声で言う。


「…………お館様。


私達の…為に…わざわざお越しいただき………ありがとう…ございます。


ひとつ……お伺いしても…よろしいですか?」



女性───…Aが耀哉に言った。




「私はッ………ッ………よく出来たでしょうかッ………。


柱としてッ………隊士としてッ………上手くやれていたでしょうかッ………ッ……。」



Aは涙を流した。


とどめなく流れる涙は、シーツにしみを作っていた。




「よく、出来ていたよ。


柱としても、隊士としても。


そして、



人としても。」




「ありがとうッ………ございますッ………。」




少しだけ、やつれている顔をさらに涙で濡らしていく。





どんどん朝は明けていく──────。

拾玖ノ話→←拾漆ノ話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (391 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2493人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Blue(プロフ) - ゆりま(タピ犬)さん» マジですか!w泣いてくれたんですか?!ありがとうございます! (2020年3月4日 20時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりま(タピ犬) - あのー、泣かせに来てます?(泣いた人)嫌味ですか?( ˙-˙ )←いい作品すぎてやばかったと言いたかった人 (2020年2月5日 22時) (レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いてとても嬉しいです!検討していきたいと思います! (2019年12月16日 6時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございます!一気に読ませて頂きました! ラスト切なかったですが…(泣)番外編も読めて良かったです!番外編のラストにも感動で涙腺に来ました(つд;*) 個人的に炭治郎でも読んでみたくなりました (2019年12月16日 5時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - しぃさん» まぁまぁしぃさん落ち着けなぁww私もこの人の作品はオススメなんで見て頂けると幸いですw (2019年12月14日 23時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Blue | 作成日時:2019年11月15日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。