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拾ノ話(誤字訂正) ページ11

実弥side



俺は玄弥に3ヶ月前のあの日に何があったのかを話した。




「…………兄貴はそれでいいのかよ。」




「いいもなにも俺はもう誰も失いたくねェ。


だから………」



「だから、なんだよっ!


Aさんに生きて欲しいから兄貴は子供を諦めんのかよっ!


でもAさんは違うっ!




あの人はいつも他人を優先していつでもあんたを信じてたっ!



なのにっ!あんたがAさんを信じてあげなくてどうすんだよっ!


Aさんは少なくとも兄貴の意見を聞こうとしてたっ!


あんたはどうだ?!



自分の意見を他人に押し付けんじゃねェ!!!!!」




「ッ…………。」




俺は言葉がでなかった。



玄弥に怒鳴られて初めて気づいたんだ。




心の中で俺が正しいと決めつけてしまっていたのかもしれない。




心の中で本当の事を言ったら心が壊れてしまうと決めつけていた。






あいつはもう母親になれるくらい強いのに。








「兄貴はっAさんが怪我したことを全部自分のせいだと思ってる。



それはちげェだろ…………。




世の中の命を全て背負えるやつなんて居ないんだ…………。



あの日に任務に行っていた兄貴をっ!人を救っていた兄貴をっ!


Aさんは責めるはずねェだろっ!!!!!」







俺は目から流れ出てくる沢山の雫を止めることが出来なかった。





弟に怒鳴られ、初めて気づいたなんて情けない。





「……………兄貴。


俺は兄貴が1番優しいこと知ってる。


世界で一番Aさんよりも兄貴の優しい面をいっっぱい知ってる。



だからこそ、Aさんの話も聞いてあげられるって 信じてる(・・・・)




いや、兄ちゃん(・・・・)だからこそAさんのことをわかってあげられるって信じてる。」




兄ちゃん(・・・・)、か。




俺には、弟からこんなにももったいない言葉を貰っておいて裏切るなんて出来ないわ。






「あァ。


ありがとうなァ。」


俺は屋敷を出ようとした。




その時だった。





「氷柱ァ!!!!!氷柱ガァ!!!!!



下弦の肆ト交戦中ゥ!!!!!


苦戦シテイルゥ!!!!!今スグ向カエェ!!!!!」





悪夢の知らせが俺を焦らせる。

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Blue(プロフ) - ゆりま(タピ犬)さん» マジですか!w泣いてくれたんですか?!ありがとうございます! (2020年3月4日 20時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりま(タピ犬) - あのー、泣かせに来てます?(泣いた人)嫌味ですか?( ˙-˙ )←いい作品すぎてやばかったと言いたかった人 (2020年2月5日 22時) (レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いてとても嬉しいです!検討していきたいと思います! (2019年12月16日 6時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございます!一気に読ませて頂きました! ラスト切なかったですが…(泣)番外編も読めて良かったです!番外編のラストにも感動で涙腺に来ました(つд;*) 個人的に炭治郎でも読んでみたくなりました (2019年12月16日 5時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - しぃさん» まぁまぁしぃさん落ち着けなぁww私もこの人の作品はオススメなんで見て頂けると幸いですw (2019年12月14日 23時) (レス) id: c8863f1f91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Blue | 作成日時:2019年11月15日 17時

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