どの時代でだって…

第6話 ページ7

(A)「えーと、何これ？」


よく見るとこう書いてある


お母さん達は3ヶ月間海外旅行に行くので、

Aはちゃんと学校に行きなさいよっ


…そうだった。

親は、ちょうど私が明治時代に行く前日に

海外旅行に行ったんだ

妹も、着いていくとか言ってたな


って言うことは

まだ2ヶ月は帰ってこない


学校……

今は夏休みになったから行かないで平気だし…


明治時代に行った日が

1学期の終業式の時の帰り道でよかった



私が明治時代に行っていなかったこと、

誰にも知られてないんだ


よかった


二階に行くと

鏡花さんが嫌そうな顔をしている


(A)「えーと。鏡花さん？どうしてそんな顔してるんですか？」


こんな顔してる時は大抵決まっている

汚いものを見た時の顔だ


(鏡花)「どうもこうもないだろ？なんでこんなに汚いんだよ？！僕がこんなとこに寝れると思ってるのかよ？………帰る」


そうか

ずっと掃除してなかったもんな

埃まみれだ……

(A)「帰るって何処に帰るんですか。今から掃除するのでちょっとどいててください」


そう言うと掃除機を持ってきた


(鏡花)「それ、なんだよ？」


(A)「掃除のための機械です。見ててください！」


掃除機をONにすると、みるみる埃を吸い取っていく


(A)「こんな感じで、綺麗にしてくれるんです！」


(鏡花)「えっ……す、すごい、それ掃除機？って言ったよね？僕も、やってみたいんだけど？！」


と言われたので、鏡花さんに貸した。

嬉しそうに鏡花さんは掃除機で綺麗にしていく

……もう掃除機を使いこなせてる


(A)「あの、下も掃除お願いしていいですか？どの部屋も入ってもらって大丈夫ですので…」


(鏡花)「は、はぁー？なんで僕がそんな事しなきゃならないんだよ」


(A)「私だと完璧に菌を取り除けません。それに、買い物に行ってきたいのでお願いします」


鏡花さんの服とか、食材もないから買いに行かないと行けない


(鏡花)「まっ待って、買い物なら僕も行く。夜なんだし、危ないだろ？またあんた、物の怪に着いて行くかもしれないし」


(A)「そ、そうですか？じゃあ、私はお風呂掃除してくるので終わったら行きますか」


(鏡花)「ま、待てよ。ここの掃除は結局僕がやるのかよ？」


(A)「はい。よろしくお願いします」


((ｶﾞﾁｬ


(鏡花)「お、おいっ待てよ。ってもういないし……。」

第7話→←第5話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す