どの時代でだって…

第3話 ページ4

祭りを抜けると

鏡花さんは色々と驚いていた。


(鏡花)「な、なんなんだよ？あの大きな箱みたいなの」


(A)「あれは、ビルと言って…大きな建物みたいな感じですね」


(鏡花)「ふ、ふーん…」


(鏡花)「あ、あれは?!あのこっちに向かって来る物は…蒸気鉄道でもないし。なんなんだよ？」


(A)「あれは、車です。えーと、馬車が電気で動くって感じですかね…」


鏡花さんにとっては驚くものが多すぎるようで…


(鏡花)「べ、別に僕は驚いてる訳じゃないけど…未来も結構すごいんじゃないの?!!!」


すごいならすごいって言えばいいのに。


(鏡花)「な、なんだよ？文句があるなら何か言えばいいだろ？！」


(A)「文句なんてないですよ。私だって初めて明治時代に行った時は驚いたものたくさんありましたし」


でも、私よりも鏡花さんの方が強い衝撃を受けているようだ


(鏡花)「100年位で日本はこんなに変わっちゃうんだな…電気で街は明るくて、物の怪がいなくなるのもわかる気がする」


(A)「そうですね…明治時代に比べたら明るすぎますね」


私にとってもずっと明治時代にいたから明るく感じる

……チャーリーさんが言っていた通り、明治時代の方が住みやすい環境だったのかもしれない


(鏡花)「で、まだ家に着かないのか？」


(A)「もう少しです。日比谷公園から歩くと遠く感じますね…」


実はお金が無いから歩いて行く事にしたのだが、やはり遠すぎるようだ


(A)「あと少しで着くので、頑張って歩きましょう？」


私と鏡花さんは着物で歩いているので、余計に疲れるし、草履なので痛くなる

あ、こんな事なら制服に着替えてから帰ればよかったかな


そんな事を思っていると……


(A)「あのっ…鏡花さんっ肩…」

第4話→←第2話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す