お兄ちゃんのお友達 (ページ24)

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プリンスとプリンセス4 ページ24

岩橋side

アイドルだらけの個室にいてもまったく浮かないその女の子

勇太｢そっか、玄樹は初めてなんだ｣

廉｢ほんまやなあ｣

紫耀｢俺の妹だかやー。(まらな)って言うねんでー。｣

みんなは知ってたのに自分だけ知らなかったんだ…
玄樹｢そうなんだ、よろしくね｣

そう言って手を差し出すと

(まらな)｢あっ、どーも、玄樹さん？｣

って首かしげて、可愛かったからムカついてちょっと強めに握った

(まらな)｢かわいいお顔立ちなのに力強いんですね！｣

にやにやしながらそんなことを言うからやきもちをやいたことがバレたような気がして余計にムカついた

玄樹｢とりあえず時間も時間だし、みんな帰っていいよ｣

紫耀｢1人で大丈夫？｣

玄樹｢いや、いつも1人で寝てるし(笑)｣

勇太｢まー、なんかあったら連絡して｣

廉｢買ってきて欲しいもんあったら言ってな！｣

玄樹｢みんなありがと、心配かけてごめんね｣

勇太｢気にすんなって、じゃあな｣

紫耀｢おやすみー｣

廉｢ほら、(まらな)帰んぞ！｣

(まらな)｢ちょっと待って｣

そう言うと(まらな)はこそっと耳打ちをした

｢嫉妬なんてしなくてもみんな玄樹さんのこと大好きですよ(笑)｣

玄樹｢何言ってんの？早く帰れば？｣

(まらな)｢ふふ、私玄樹さんみたいなかわいい人好きですよ(笑)｣

廉｢(まらな)ー！何してんのー？｣

(まらな)｢今行くー！！でわ、さよなら｣

浅く頭を下げて静かに扉をしめた

玄樹｢…ｳｯｻﾞ｣

ほんとにうざくて嫌いだあんな奴

でも顔があつく心臓が痛い

玄樹｢はあ、さいあく。｣

よりによって紫耀の妹で…

見てたらわかる

玄樹｢廉とライバルじゃん｣

遠くで廉と(まらな)の笑い声が聞こえた