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Aside



『…………む……』


「お、起きた?」


…誰や。


霞む視界になんとなく映る桃色。
なんだ?この派手な色は。私はピンク色の毛布でもかぶってるのか?


手を伸ばし桃色がある場所を勢いよく掴む。



「いって、いてて、ちょ、やめろ!!!!」

『うわぁっ!!!!』



頭頂をチョップされ、手で抑える。



『いったぁ…』


「お前が掴んだのは俺の髪だ」



やっと正確に見えるようになった目で、目の前にいる彼を見る。
彼は、自分の髪を指差していた。



『わ、綺麗なピンク…』


「お前はそのピンクを鷲掴みしてたけどな」


『ごめんって…』



ゴメンナサイのポーズをし、彼を見る。

ったく…と腕を組んでいるが、どこかで見たことがある気がするような、ないような…。
まぁ、こんな派手な人だし覚えてない訳ないんだから見たことないよね。



『…で、何故私はここに?』


「え、お前覚えてないの?!」


『生憎ですが、』


「マジかよぉ、
まぁ、状況を説明するとな、
お前が倒れたから運んだってだけの話。
あ、アンタの首を掴んでた奴らは叱ったから安心しろ」


『…へー、ありがとー』


「軽すぎん?」


『私の良いところ』




本当か?と首を傾げる彼。
あれ、そういえば名前聞いてないな。


名前を聞こうとした瞬間、部屋のドアがばぁんっと開き、ころんが入ってきた。





.

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作者名:鮫の介 x他1人 | 作成日時:2023年1月17日 17時

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