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NOside




「…ねー、俺が取っちゃうよー?」



赤毛の髪をした男が自身を睨んでいる水色髪の男に近付く。



その笑顔はとても不気味だ。




「…どういうつもりだよ」


「どうもこうも何もしてあげてない彼氏サンから、彼女を取ってあげようかなぁ、なんて」


「いらないお世話」




腕を伸ばせば触れられるくらいの距離まで近付き赤毛の男は立ち止まった。


彼は、数センチ身長が高い、水色髪の男の頬に触れた。



「ッッ気持ち悪い、」



水色髪の男はその手を振り払い一歩後ずさる。
そして、口を開いた。



「君は、僕の彼女と恋なんてできないでしょ」

「…ふはっ。
頑張れば、できるよ?
全て、隠し通せれば、だけどね」

「その時は、真実を僕が教えてやる」

「そうすればどうなるか分かってんでしょ?」



水色髪の男は顔をしかめ、赤毛の男を突き放した。





「…いったぁい。なぁに?俺のコト、嫌いなの?」

「…今は嫌い」

「酷い。俺はこんなにも好きなのに」









「……そんなの、分かりたくもないよ」





.

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作者名:鮫の介 x他1人 | 作成日時:2023年1月17日 17時

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