【文スト】森鴎外を攻略します。

首領14話 ページ15

貴女side


『…何でこれ終わってないの
終わらせてって言ったわよね』



部下「す、すみません」



『使えない駒を選んだ覚えはないわよ次な気を付けなさい』


あれから私は自分でもわかるほど
性格が変わったと思う

この仕事をしている時だけ妙にイライラして仕方がなかった

仕事が終わればいつも通りに戻る

それでも
織田を、太宰をここから消したポートマフィアを私は恨んだ


私の不甲斐なさに自分自身を恨んだ


中原「おいA」



『…中也』



中原「ちょっとツラ貸せ」



『は？』







中原「あれからお前どうしたんだよ
前はもっとこう、餓鬼っぽかったくせに
最近妙にピリピリしやがって」



『餓鬼っぽいって…仕事の時だけよ
あんな事があってイライラしちゃってつい関係ない部下にまで八つ当たりしちゃってさ、嫌な上司だよね本当に』



中原「私情を仕事に持ち込むのはもう止せよ
支障をきたしたら危ねぇしな」



『心配してくれるの？』



中原「心配じゃねぇ忠告だお前最近そのせいでミスが多すぎる飛ぶぞ首が」



『…それもいいかもね、今の私は使えないもの…今飛ばされだってきっと恐怖はないわよ
織田達の元に行けるのだから』



中原「ｯ…」


パシンッ！


『…え、ちゅ、や？』


中原「いい加減にしろよ
てめぇが首飛ばされようが関係ねぇがな
ちったぁ周りの事考えろよてめぇだけの問題に周りを巻き込むんじゃねぇてめぇのせいで部下までも飛ばされんぞ…悲劇のヒロインぶってんじゃねぇぞ」



『…ぶってなんかないよ、分かってる私の私情に部下を巻き込んでるのは罪悪感しかないけどでも、我慢出来なくて…私ももうこの仕事やめた方がいいのかなって』



中原「…はぁなら飛ばされてこいよ」



『え？』



中原「首領がお前の事を呼んでる」



首領が？


『なんで』



中原「お望み通り手前を飛ばすんじゃね？」



『…そうだといいなぁ首領の手でされるなら本望よ』



中原「…行けよ」



『うん、さよなら』

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