【文スト】森鴎外を攻略します。

首領32話 ページ33

貴女side


私、首領を
でも硬かった気がする

首領の事だからきっと防御服来てるよね



『流石だなぁ…』


おかしいな

憎いはずだったのに今はもうその気持ちが全くない
ただ今は、後悔と自分に対する憎悪、嫌悪



メモリースモーク…
まんまとやられた訳ね


【でも私はまだ貴女の中に居るよ】



なんなのよ、結局あんたのホラ話だったんじゃない
確かに家族は殺されたけどよく考えたらあの水の異能力者じゃない、体格、髪の色は変わっていても
顔が変わることはない


冷静に考えればそうよ


はぁまだまだだなぁ私



【どうするの？】



そんなの言わなくても分かるでしょ



【ふふっ】



私はこの手で愛しい首領に手をかけて
しまった

必死で誤解を解こうとしたら首領

信じてと言ってくれた首領を私は信じれなかった
もう私は首領に近づく事すら出来ない



【…そうね、貴女が居なければ
こんな事にならなかった】



『…よかった丁度いい高さねこれならすぐ死ねるわ』



太宰みたいな事言ってるわねそろそろ末期かしら私も


コンコンっ



バッ



『だ、誰！』



ここは私しか知らないはず



いや、私以外にも居たわね




森「入っていいかね？」





『ドアならもう既に開いてるじゃないですか』



首領…



森「…何をするつもりだったんだい？
ここは私が君に初めてあった場所だろう？」



『覚えててくれたんですね嬉しいです
…私はもう生きてる意味がないんですよ

あんな事を貴方にはしてしまった』



森「…」



『ごめんなさい、せめて見届けてくれますか？』




森「…嫌だね」




『あははっ、即答ですか』






ヒュウゥウッ



『見てください首領
とても気持ちいい風が吹いてますよ

これなら私飛べますよね！』



森「やめなさい…」





『…首領ーー！！！松尾はずーっと！ずーーーっと！首領の事を愛してまーーす！！』




森「なっ…やめたまえ！！！」



あ、首領が手を伸ばしてる
でもごめんなさい


私にはその手を掴む資格がないです


スカッ



森「！！！！Aｯｯｯｯ！！！」





嗚呼…


名前で呼んでくれるなんて
これ以上の喜びはないわ



『ありがとう…ございました


また、いつか来世で！』泣






ちょっとしたお別れです




森「私はまだ…君に！！、何もｯｯｯｯ！」

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