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捕まる 3 ページ4




ぐううう……

「…腹、減った…」


この部屋に閉じ込められて早2週間

最初の1週間は暇で暇で仕方がなかったのだが、2週間目になって茶髪が本を持ってきた

いらないとは言ったが、押し付けられてしまった
こちとら字を読めるようになる教育なんざ受けてないから、今は床に落ちている


本を読んで精神統一とかしたら空腹も忘れるんじゃない?なんて言うがそんな甘いもんじゃない
こっちはそろそろ極限状態。そんなもので気が紛れるわけがない


ここのマフィアとかいう奴らは騒がしいらしく、煩い
だけど、煩いときは昼、煩くないときは夜と区別がつくようになった


___今は、夜か


そういえば、久しく月を見ていない
吐き気に襲われている時も月をぼんやりと見てやり過ごすことが多かった


__ガチャ

「っ!?」


扉が開いた音がして振り向くと、そこには全く見覚えのない黒マントをした人間が立っていた


「…誰だ」

「………お前、吸血鬼なんだってな。
…俺の母さんは…ッ、お前に、殺されたんだ!!」


あぁ、人間とは面倒くさい

人間は己らが生きるために家畜や魚を殺 す

なのに俺らが自分を生かそうと人間を殺 すとそうやって恨みを持つ

自分たちを棚に上げているだけじゃないか


大体、ここの建物は警備がなっていないのかよ。こんな部外者入れやがって


___ドクン、ドクン




……あぁ、人間はわかっていない


極限状態の吸血鬼は…誰彼構わず人間の血を欲する

男の手にはナイフが握られている

こっちに向かって走り出し、俺にナイフを刺そうと振り上げる


「___っぅあッッ!!…がッ」


男の腕を掴み思い切り捻り、ナイフを手から落とす

頭を掴み、______首筋に歯を押し当てる


___ジュルッジュルジュルッ


飲む、飲む。___不味い


女の血でさえ不味いと感じるのだから、男なら当たり前と言えば当たり前


「…っうえ"っっ…ごほっ…駄目か、身体が受け付けない」


男を離すとドサッと音を立てて落ちる


…死んだか


ここの奴らには悪いが床にこいつの血を思い切り吐いてしまった


…少しだけ、悪いと思う…


___カンッ、カンッ


この部屋は地下らしく来るには階段を降りてこなければならない

まさに、この音






「…あちゃー、部外者入ってきちゃってるじゃん」



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七星(プロフ) - めちゃめちゃ好きです(((更新頑張ってください! (2019年11月24日 22時) (レス) id: 8b6f761c92 (このIDを非表示/違反報告)
?°.*月岡紫月(プロフ) - おとはさん» いえいえ、大丈夫ですよー!コメントありがとうございます!1番に決まったので、これからもこの作品をよろしくお願いします! (2018年8月28日 7時) (レス) id: 2bf2ea223d (このIDを非表示/違反報告)
おとは(プロフ) - すみません!締め切ってたのきずきませんでした! (2018年8月27日 0時) (レス) id: 3fc70945f4 (このIDを非表示/違反報告)
おとは(プロフ) - 1でお願いしたいです! (2018年8月27日 0時) (レス) id: 3fc70945f4 (このIDを非表示/違反報告)
?°.*月岡紫月(プロフ) - てんそら。さん» 返信遅れてごめんなさい(´;ω;`)ご意見ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2018年8月26日 12時) (レス) id: 2bf2ea223d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☽°.*月岡紫月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=ce95804e5a2512c5decbe7fd8d0f5854...  
作成日時:2018年2月26日 0時

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