163話 ページ21
親指に絆創膏がはられた時
岩)…ごめんな
またそう謝られた
A)照くんは悪くないよ?
岩)いや、俺観月が"教室に戻った"こと知ってたから
岩)"あの時"声かけとけば観月は…
A)えっ?
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〜あの時の岩本side〜
岩)やっべ、
今日は委員会の会議がある
俺は今それの集合時刻に"五分"ほど遅れていた
岩)マジでふっか許さねぇ
ふっかが日直をすっぽかしたせいで、俺がとばっちりを食らったのだ
走って集合場所に行く時
俺は"よく知った後ろ姿"が教室へ歩いていくのを見た
岩)(観月なんで教室に戻ってるんだ?)
心做しかいつもより縮こまって見える背中
確かに違和感を覚えた
だけど俺はこの足を止めることができなかった
阿)照、はいこれ最初の方の議論まとめといた
会議が終わって1枚のメモ紙を持ってきた
岩)マジ助かる、ありがとう阿部
宮)照が遅れるなんて珍しいね
岩)ふっかにやられた←
阿)え?何があったわけ?
生徒会長の阿部と、副会長の舘さんがいてくれて本当によかった
じゃなきゃ俺委員会担当の先生に説教されるとこだった←
岩)じゃあ俺帰るわ、また明日な
阿)うん!また明日!
宮)照なら大丈夫だと思うけど、気をつけてね
岩)ありがと
下駄箱について靴を取り出そうとした時
ふと浮かんだのはさっき見た背中
岩)(いや、流石にもう帰っただろ)
そう思いながら、なんとなく観月の靴箱を開けた
岩)えっ?
そこには綺麗に揃った靴
なんで?と思ったと同時に不安が押し寄せた
岩)っ、!
観月の無事を確認せずにはいられなかった
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岩)…俺がついた時、ちょうど観月が床に倒れたとこだった
岩)最初は蹴られたとかわからなかっけど、アイツがバットを振り上げて
岩)自分でもビックリするくらい状況が直ぐに飲み込めた
岩)よくよく顔を見てみれば、前から警戒してたやつだったし、
岩)本当にごめんな
A).........。
A)私やっぱり照くんといるのダメだ
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作者名:白蛇 | 作成日時:2021年6月25日 22時