146話 ページ2
とりあえずこの姿のまま1時間過ごした
ラウール達の隣にいるとさらに身長が低いのが目立ってしまうので
この姿の時は1人で、そしてなるべく教室から出ずに過ごすことに
けど今はトイレに行きたくなったので廊下の隅を歩いている
A)(少し遠いけど、この学校に多目的トイレがあってよかった)
それにしてもやっぱり見られる
さっきも言った通り廊下の隅を無表情で歩いているのだが
すれ違う女の子、男の子にすら見られる
A)(何も考えない、何も考えない)
私の目指すところは無の境地だ←
そんなことを考えていると
女)ね、ねぇ!
A).........はい?
この人は確か3年生の先輩
あ、阿部くんによく絡みついてる人だ←
女)急にごめんね?えっと、1年生だよね?
A)あ、はい
そう言えば
一緒にいた友達と「やっぱり1年生だって!」とか
「目黒くんとラウールくん以外にもこんなイケメンがいたなんて」など騒いでいる
A)あ、えっと用がないなら
「失礼します」、そう伝えようとしたら
女)ま、待って!
A)はぁ、
女)君の名前、教えて欲しいな、
A)あぁ、みづ.........。
A).........。
どうしよう?!名前?!
私には観月Aという名しかないよ?!
今は男の子。しかも新聞部のせいで私の名前は知れ渡っている
A)(阿部くんのファンを刺激してしまう!)
女)えっと、?
?)あ、いたいた"瑞月くん"!
A)えっ?
サッと肩に手を回される
女)阿部くん!!
目の前にいた女の子達がキャーキャー言い出す
びっくりして阿部くんを見ればウインクされた
何それ、死んだわ←
女)阿部くんのお友達なの?!
阿)そう、俺の友達の"瑞月くん"
阿)ちょっと瑞月くんに用があるから連れて行っていいかな?
女)うん!もちろん!
阿)ありがとう
それだけ言って振り返って歩く
だいぶ離れた所に来た
A)阿部くんありがとう
阿)いいよいいよ、元々俺のせいだし
A)いやそんなことは
A).........阿部くんも朝から囲まれた?
阿)まぁね
困ったように笑う阿部くん
阿)阿部くん"も"、ってことはやっぱりAちゃんも?
A)まぁ、うん
阿)やっぱりそっか
A)やらかしちゃったね
阿)そうだね
パッと目が合って2人して笑った
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作者名:白蛇 | 作成日時:2021年6月25日 22時