絶対、好きになんかならない！2 (ページ22)

今日:12 hit、昨日:6 hit、合計:24,076 hit

☆72 広臣side ページ22

.

逃げようとしたAを

引き止めて、抱き締める

.

「離してください！」

.

腕の中で、必死にもがいている

.

広「嫌だ、離さない

離したら、逃げるだろ」

.

「私の事何とも思ってないのに

なんで、引き止めるんですか！」

.

涙声で叫ぶ姿が、可愛く見えた

.

広「俺が何も話してないのに

勝手に決めて、出てこうとするから」

.

「そんなの聞かなくたって、理解してますから」

.
広「いいから…俺の話を聞け」

.

ピタッと暴れるのをやめて

話に耳を傾けてくれた

.
広「俺も最初は、交際期限が過ぎたら

別れるものだと思ってた」

.
自分の気持ちを落ち着かせながら

また、ゆっくりと話し始める

.

広「だけど、一緒に生活していく間に変わっていった

遅くなったけど

俺も、Aが好き」

.

何年振りに、好きだなんて言葉を言っただろうか

だから、照れくさい

.

これで、晴れて両思いだから

喜んでくれる…そう思ったのに

「…私の事、好きって本当ですか？」

疑心暗鬼で、疑ってくる

広「うん、好きだけど」

.
「全然、そんな風にみえませんでしたけど！

しかも、この間も''何も思ってない''的な事

言ってたじゃないですか」

.

広「あ…あの時は、まだ好きって感じじゃなくて

気になってる段階？だったから

そう言っただけで…」

.

さっきまで、泣いてたくせに

今は、凄く怒っている

.
「好きだなんて、信用できないです」

広「はぁ…拗ねるなよ

機嫌直せって」

.

顔をそっぽ向けて

全然、俺の方を見てくれない

.

だから、頬にキスすると

驚いて、振り向いてくれる

.

Aは、キスされた場所を抑えながら

顔を真っ赤にしていた